ほしのあきも困惑? 「黒船来襲」でベテラン日本人騎手の収入が激減! 日本競馬に未来は?
#競馬 #武豊 #ほしのあき #三浦皇成
通算2,221勝をあげたベテラン・柴田善臣騎手は、2004年に年間146勝を記録したが、昨年は45勝、今年に至っては2月7日現在でまだ未勝利である。
また、カッチーの愛称で人気を集めた田中勝春騎手も2007年の109勝をピークに昨年は34勝まで下落、そして今年は騎乗停止もあってか、まだ未勝利なのである。
さらに、武豊騎手の弟である武幸四郎騎手は2004年に61勝、通算G1レース6勝をあげながら昨年はわずか13勝、今年もまだ1勝にとどまっている。
他にも怪我で休養中の騎手を除いて今年未勝利という騎手は多くおり、その数はなんと40名というから驚きだ。JRA所属騎手は120名ほどだから、実に3分の1が1カ月を経過して未勝利なのである。
彼らに共通していることは、明らかに体力的にも技術的にも衰えが感じられることだろう。2015年の1番人気馬での騎乗結果は柴田善臣騎手が勝率26.7%、田中勝春騎手は勝率16.7%。二人とも2016年は1番人気で未勝利とまるで勝てていない。前述した外国人騎手デムーロの勝率37.1%、ルメールの勝率35.1%と比較しても実力差は明白。
この数字を見せられては、馬主も調教師もベテラン騎手から外国人騎手にシフトしていくのは自然な流れだろう。
しかし悲惨なのは当の本人達。2015年推定収入6,500万円強だった柴田善臣騎手は、このまま未勝利では終わらないだろうが、仮に騎乗回数も減少して10勝程度に終わった場合、推定収入は3,000~3,500万円程度に半減する。それは他の騎手も同様である。
他にも、ほしのあきの夫としてお馴染みの三浦皇成騎手も大きく成績を落としており、このペースでいけば昨年の半分程度に収入が落ちる計算になる。この現実にはほしのあきも気が気でないだろう。
騎手は基本的に個人事業主。税金の支払い等を考えれば生活に与える影響は大きく、スチュワーデスと再婚して幼い子供を抱える田中勝春騎手とすれば、衰えは即死活問題につながる。
しかしプロ野球やJリーグで夢を与えるのが日本人選手であるように、日本競馬の将来を考えれば、日本人騎手が外国人騎手に劣っている姿は見たくないもの。彼らの生活のためにも、周囲の低評価を覆すベテラン騎手達の活躍に期待したい。
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