“元アウトローのカリスマ”瓜田純士がスポーツマン化して清原に喝!? 自身のシャブ前科も激白し……
#インタビュー #覚せい剤 #清原和博 #ドラッグ #瓜田純士
――なるほど。
瓜田 あともう一つは、本当にやめたい人や、本気でやめる努力をしてる人は、まったくやってない人たちと積極的に会って、自分を見られるようにしてます。やってないんだから堂々と人に会い、「今日の僕、おかしくないですよね?」と、広くジャッジしてもらえる場にあえて我が身を晒すようになる。自分を厳しく律するためです。逆に、人と会わないようにひとりになりたがるヤツは、たいていやめられない。そいつらはやめようと努力してるんじゃなく、やってることを隠す努力をしてるだけ。「今日やったシャブ、バレてないかな?」「今日も警察に捕まらなかった。ラッキー!」と思いつつ、人には「やめる努力をしてる」とウソをつくんです。
――覚せい剤を摂取すると、力がみなぎったり、快感が増したりするという説もありますが。
瓜田 常用者からは、「スーパーマンやスーパーサイヤ人になった気になる」という話を聞いたことがあります。僕はポン中になったことがないけど、ポン中と勘違いされるほど寝れなくてナチュラルハイだったヤクザ時代は、確かに自分がスーパーサイヤ人になったような感覚でした。誰よりも強い気がしたし、怖いものもなかった。ただ、あの頃の自分に戻りたいか? というと戻りたくない。シンドイですもん。
――清原容疑者は今、どんな心境だと推測されますか?
瓜田 10日から14日間はシャブが抜けません。その間は効いてる状態で物事を考えますから、たいして反省はしてないでしょう。初犯だから執行猶予は付くのか? 出たあと、どんなミソギをすれば芸能界に復帰できるのか? そのためには誰を頼ればいいか? なんてことを、もしかしたら考えてるかも。でも体からシャブが抜け切った頃、「やっちまった!」と事の重大さに気づき、深く落ち込むんじゃないでしょうか。
――清原容疑者にかける言葉はありますか?
瓜田 僕なんかが言えた義理じゃないけど、今後は違う道で生きることを考えたほうがいい。最初の疑惑の段階でやめておけば、別れた奥様やお子様との幸せも、もしかしたら取り戻せたかもしれなかったんですよ。でも今回の逮捕で、その可能性はほぼ消えた。野球界はもちろんのこと、芸能界に戻ることも難しいでしょう。マーシーじゃないけど、これから更生をアピールしたところで、「ふ~ん」「はいはい」「どうせまたやるでしょ」と思われてオシマイですよ。シャブ疑惑を隠すためにコソコソしてた人間が、さらに厳しい世間の視線を浴びながら、これまで以上にコソコソした第二の人生を歩まないとならない。わずか0.1グラムのために失ったものはあまりにも大きいですが、すべては身から出た錆です。今後は一発逆転ホームランを狙うんじゃなく、地道にコツコツ這い上がっていくしかないですね。
――再犯しないために心がけるべきことは?
瓜田 派手な場所は避けるべきです。もう六本木にも銀座にも行かないほうがいい。誘惑しかないから、あんなところ。明日あさってに裏切るような女に入れ込んでもなんの意味もないですよ。あのデカイ図体で街に出て威張ったって、上には上がいますから。「まだイキがってんのかよ」「終わってんな」と笑われるだけですし、下手すりゃもっとゴツイ外人にブン殴られてケガをするのがオチ。夜の街には次から次へとセンセーショナルな人間が登場しますから、出てきた頃には清原はもう「過去の人」です。「過去の人」「ただの人」だってことを自分で受け入れられるようになるまでに、おそらく10年はかかるでしょう。僕もそうでしたから。
――瓜田さんも大変な思いをしたんですか?
瓜田 ムショを出て、組抜けしてから10年になりますが、この10年はホント、長くてツラかったです。「二度とヤクザには戻らない」という決意のもと、真っ白に生きてきたつもりの10年でしたが、途中、何度も闇の世界に引きずり戻されそうになった。でも我慢して沈黙を守るうち、ドツかれる機会も徐々に減り、
やがて愛する人と出会い、10年前は見栄の世界で生きてた僕が、今ではこうして数千円のペアルックを着て、嫁と一緒に運動することに幸せを感じられるようになりました。さきほど若いときのことを振り返りましたけど、自分じゃない別人のことを話してるような心境でした。それぐらい僕も垢が落ちて、第二の人生になじんできたということでしょう。でもこうなるまでには、10年かかった。清原もきっと、垢を洗い落とすのに長い時間がかかると思います。ツラいでしょうが、男なら耐え忍ぶしかないですね。
(取材・文=岡林敬太)
※日刊サイゾーでは2016年より、ほぼ月イチペースで瓜田純士の最新情報をお届けします。今後の動向にご注目ください。
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