人体実験、特殊能力、UFO、エリア52…佐藤健寿がSF映画を超常現象で読み解いた結果…!
■エリア51よりもヤバイのはエリア52
――都市伝説として名高い1943年の駆逐艦消失事件「フィラデルフィア計画」でも、艦船が緑色の霧に包まれて瞬間移動してしまったという報告がありますね。
佐藤 プラズマ的なものによって、時空転移やテレポーテーションが引き起こせるというイメージは古くから受け継がれています。『ファンタスティック・フォー』の連載開始は60年代ですが、その頃は、アメリカで都市伝説やニューエイジや、オルタナティブサイエンスがいちばん盛り上がった時代なんです。そういう当時のサブカルチャー全般に、原作者は影響を受けているんでしょうね。
――映画の中には、軍の秘密研究施設として「エリア57」という施設が出てきます。佐藤さんは、かつてエリア51にも足を運んでいますね。
佐藤 実際のエリア51は、何もない砂漠のただ中にあります。立ち入り禁止区域の外からは、建物を観ることもできないんです。
――エリア51では、映画の中にあるような特殊能力の開発も行われているのでしょうか?
佐藤 人間の能力開発に関してはエリア51では聞いたことがありません。けれども、「エリア52」では、化学兵器の開発に付随して、特殊能力の開発や人体実験を行っていたという噂が囁かれていますね。
――エリア52……ですか?
佐藤 エリア51の東、ソルトレイクシティから遠くない場所に、「ダグウェイ・コンプレックス」と呼ばれる施設があります。エリア51の存在が明らかになってしまった後に、米軍がこちらの施設でエリア51の実験を引き継いでいるのではないかと言われており、アメリカのUFO研究者の間で、通称「エリア52」と言われているんです。
もともとダグウェイコンプレックスのある地域では超常現象が多発していて、中でも有名な場所として「スキンウォーカー農場」と呼ばれる牧場があるんです。その農場では、UFOの目撃、ポルターガイスト、ワームホールの出現、狼男の出没と不気味な現象が相次いでいたそうで、農家が困って売りにだしたんですね。そしたらラスベガスのホテル王、ロバート・ビゲローという超常現象業界では有名な資産家がそこを買い取って、人を派遣して研究を始めたんです。
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