「それでも科学者?」責任転嫁、敵意むき出しの小保方晴子氏“告白本”に漂う空虚感……
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
さて、株価は一時の大幅下落から持ち直してはいるようだが、まだまだ予断は許さない。このところ現代とポストが攻守ところを変えて、慎重派と煽り派に別れているが、今週もポストは、ソニーやトヨタなどの大企業の経営状況を子細に検討していくと、少々のことでは揺るがないとし、危機を煽る報道のほうが軽薄だといい切る。
片や現代は、中国が爆買い禁止令を出し、原油安はとどまるところを知らず、これまでリスクを嫌うマネーが向かうのはアメリカだったが、米インテルの15年10月から12月の四半期決算で純利益が1.3%のマイナスになるなど、FRBの利上げが悪影響を及ぼしているから、世界経済全体が不安定化する可能性があると読む。
日経平均は「下げて下がる」と見るのが「今年の世界経済の正しい読み方なのだ」と悲観論である。さて、どちらが当たりますかな。私は、日本ばかりでなくどこを見ても好材料などない現状で、株などに手を出すのは「自殺行為」だと思うのだが。
それよりも、世界中が抱えている「格差と富の再配分」問題を春のサミットで真剣に話し合うことが喫緊であろう。
新潮が、東京地検が「企画調査課長とNHK記者の不倫」の事実にフタをしたと報じている。年明け早々、東京地検である職員の処分が下された。関係者がこう明かす。
「1月4日付で、総務部の企画調査課長であるベテラン事務官が『パワハラ』を理由に、部内で平事務官に2段階降格となりました。この事実は、司法記者クラブはおろか、一切公表されていません」
だが、この処分自体がカモフラージュであり、実際にはパワハラなどではないと追及する。
「実際にはパワハラなどではなく、司法クラブに所属するNHK女性記者との“不適切な関係”が処分の理由だったのです」(同)
司法記者もこう話す。
「彼女が来てから、NHKは特ダネの連発でした。司法試験問題漏洩事件や『村上ファンド』の村上世彰元代表への証券取引等監視委員会の強制調査、そして就学支援金を不正受給した三重の高校運営会社の事件など。クラブ内では『どんなネタ元をつかんでいるのだろう』と、たびたび話題になっていました」
女の武器を使ってネタを取る。どんな女性なのか見てみたいね。
次は、お懐かしい小保方晴子さんの登場だ。これも版元の講談社の現代は、当然ながらヨイショ記事にならざるを得ない。小学館側は悔しさ(?)もあるのだろうか、書いていることは矛盾と自己弁護ばかりだとケチを付ける。
私は、この本が講談社から出ることを知らなかったが、なかなかやるもんだと正直思った。内容はどうでもいい。どこの出版社でも狙っていたはずの小保方本を取ったのだから。
まだ未読だが、読まなくてもわかるし、ポストの言い分のほうが的を射ていると思う。共同研究者であった若山照彦・山梨大学教授に責任転嫁したり、毎日新聞の須田桃子記者の取材攻勢を「殺意を感じさせる」と難じ、他のメディアにも敵意をむき出しにしているのはいただけない。
そして最大のポイントは、ポストが指摘しているように「自らの口で発表した『STAP細胞はある』ことを科学者として示すこと」にあるのは、いうまでもない。そこを無視してどんな弁明を述べても、受け入れる人はいないはずだ。
私は以前からいっているが、もうSTAP細胞の件から離れて、小保方晴子の「すべて」をさらけ出したSEXYグラビアが見てみたいものだが、誰かスクープする編集者はいないだろうか。
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