「それでも科学者?」責任転嫁、敵意むき出しの小保方晴子氏“告白本”に漂う空虚感……
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
10年ぶりの日本人関取の優勝に沸く相撲界だが、新潮によると、その陰で理事長のやり方がおかしいと怨嗟の声が上がっているようだ。
昨年11月に急逝した北の湖前理事長後を継いで、理事長代行を務めてきた八角親方の形振り構わないやり方に、貴乃花親方が待ったをかけているというのである。
八角親方は今年3月末に任期切れとなり、そこで新しい理事長を選ぶことになる。だが、理事長の椅子に固執する八角親方は、汚い手を使ってでも自分が理事長職に残ると、ゴリ押ししているというのだ。
そのやり方に批判の声を上げているのが、貴乃花親方。
新潮によれば、八角親方が正式に理事長に就任したのは昨年12月18日。その日に行われた理事会は非常に問題が多かったと、事情を知る親方の一人はこう語る。
「通常、理事会の議題は事前に決めて、理事らに知らせます。あの日の場合、事前に決まっていたのは、『事業計画』や『決算』、そして『その他』という議題があったのですが、これがクセモノだったのです。理事会が始まってから、出席者の一人が“『その他』って何ですか?”と八角親方に聞いたところ、“理事長を決めることです”と言う。そんな重要議案は事前に知らせておくべきですが、彼はそれ以外にも出席者を驚かせることを口にした。なんと“理事長を決める際には、外部理事の方は退席してほしい”と言い出したのです」(同)
理事長を決めることが「その他」の議題とは、さすがにあきれるが、そうした強引なやり口が貴乃花をはじめ多くの親方衆の反対にあい、山口組と神戸山口組をも凌ぐ内部抗争になっているというのだ。
よほど居心地がいいのだろう、理事長職というのは。この抗争、どう決着が付くのだろうか。どう見ても、白鵬の衰えは隠せない。そうなれば、再び国技館に閑古鳥ということにもなりかねない。早くリーダーシップとビジョンのある理事長を選ばなければいけないはずだが、政界と同じように、人材がいないのだろう。
お次は、命にかかわる食べ物の横流しの話。ココイチ(CoCo壱番屋)を経営する壱番屋が昨年10月、冷凍ビーフカツ約4万枚の廃棄処分を、愛知県稲沢市の産業廃棄物処理業者「ダイコー」に依頼した。
「廃棄処分の理由は、異物混入だったにもかかわらず、ダイコーはその大部分をみのり(ダイコーが横流しした岐阜県の製麺業者「みのりフーズ」=筆者注)に1枚約33円で横流ししたのです。ダイコーの大西一幸会長(75)は、みのりの岡田氏(実質的経営者=筆者注)は、いわばビジネスパートナーですが、ダイコーは壱番屋からの廃棄費用も受け取っているので、二重取りをしたことになる」(社会部記者)
ひどい話だが、こうやって箱詰めされたビーフカツ2万2,000枚以上が岐阜県の弁当屋や愛知県内の食品ブローカーに流れ、さらに複数の卸業者を経て、愛知、岐阜、三重のスーパーや弁当店など65施設で販売されたことが確認されているという。
なぜ、今回のような横流しが横行するするのか?
「廃棄物処理法で処理方法や量などマニフェスト(管理票)へ記載することが業者に義務付けられていますが、行政も廃棄を依頼した企業もその実態をチェックしていません」(食品衛生管理を専門とする東京海洋大学大学院の湯川剛一郎教授)
ずさんな役所と、出してしまえば知らん顔の企業のおかげで、国民は命に害があるかもしれない食品を買わされているわけである。
だが、危ない食品を買わないことはできるのか? 食品安全教育研究所代表の河岸宏和氏は、注意すべきはミックスされた食品だと指摘する。
「例えばカット野菜です。スーパーでは売れ残りを混ぜてますが、商品の中で重量の50%以上をひとつの食材が占めれば、産地の表示義務が出てきます。逆に例えば中国産キャベツを49%、国産のキュウリを49%にして、ミニトマトを2%にすれば、産地を表示しなくていい。混ぜるのがポイントで、同じ理屈で、刺身の三点盛りや、合挽肉にも注意が必要です」
その上、危ない食品を避けるためには店頭で疑問に思ったことは、店員に尋ねることが大切だという。しかし、いちいち店員を呼んで、これはどこの産地だと聞くのは、なかなか勇気と気力のいることである。
『食品の裏側』(東洋経済新報社)の著者・安部司氏は、消費者の側からのアプローチが有効だと語る。
「とにかく安い物には気を付けろ、ということ。よく250円とか350円の弁当を見かけますが、常識的に考えて、その値段でできるはずがない。だとしたら中国産や、いわゆる横流し品などワケあり食材が使われているわけで、そう知った上で買うのかどうか。消費者が賢くなれば、本来、悪徳業者がツケ入るスキはないはずです」
朝、家で食べた納豆は賞味期限が2カ月過ぎていたが、これなんかはカワイイものだ。もっとすごいのを家の隅で見つけた。賞味期限切れ3年の羊羹である。カミさんにいわせれば、羊羹はそのぐらい切れてもまったく問題ないというのだが……。こうした連中が、横流し食品を大量に買っているのかもしれない。
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