中国サッカー、外国人帰化作戦決行?“11人全員が外国人”はあり得るのか?
#海外 #サッカー #中国
中国サッカー協会が、代表チーム強化のため、中国スーパーリーグでプレーする外国人選手に市民権を与え帰化させようとしていると、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。近ごろ、中国スーパーリーグでは、欧州からの大物“爆買い”報道が飛び交っており、ある意味、世界一バブリーなリーグといえるだろう。もし、この報道の通り、中国代表が他国出身者だらけのチームとなってしまえば、同じアジア地区の日本は、これからW杯出場がさらに困難なものになってしまう。
「帰化して代表でプレーできるのは、もとの国籍の国の代表として国際Aマッチに出場したことがない選手だけになるなど厳しい条件がいくつかあります。なので、現在中国でプレーしているロビーニョやアサモア・ギャンが帰化することはありません。今のところターゲットになっているのは、アルゼンチンのダリオ・コンカや、ブラジルのエウケソンでしょうね。それと、Jリーグの優秀なスカウトが見つけた選手を、金にものをいわせて横取りし、帰化させるというパターンもありそうですね。元新潟のダヴィや、元川崎のレナトあたりは現実味がありますよね」(スポーツライター)
外国人が日本に帰化する場合、最低でも“5年以上継続して日本で生活”“常用漢字のテスト”など、さまざまなハードルを乗り越えなければならない。しかし、中国の場合は国がらみで代表の強化にあたっているため、帰化も容易になるといわれている。果たして、本当に外国人だらけの中国代表になってしまうことはあるのだろうか?
「10年前に、元日本代表監督のトルシエがカタール代表の指揮を執った時に同じことが起きました。カタール協会が帰化のオファーをした選手が、判明しただけでも9人以上もいたんですよ。FIFAが迅速に対応したおかげで実現はしませんでしたが、実際に帰化してしまった選手は3人もいました。中国が早急に外国人を帰化させまくるということはないでしょうが、南米の若手を買い漁り、数年育ててから帰化させるというのは十分にあり得るのではないでしょうか?」(同)
唯一の救いが、肝心の中国人ファンがこの帰化作戦を望んでいないということだ。ネット上では、中国人の力だけで中国代表を強くしたいという声の方が大きい。果たして、中国サッカーの未来はどこへ向かうのだろうか?
(文=沢野奈津夫)
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事