刑事裁判のニュースで見る被告人、どうしてみんな「グレーのスウェット」なの?
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刑事裁判のニュースで見る被告人、どうしてみんな「グレーのスウェット」なの?
テレビのニュースで刑事事件を取り上げるとき、公判風景がイラストでしばしば紹介されるが、どうにも気になって仕方ないのは、多くの被告人がグレーのスウェットを身に着けていることだ。
これって、支給されるものなのか? そもそも出廷の際の服装には、何か決まりがあるの?
法務省に聞いてみたところ、
「グレーのスウェット? そうですか? よくわかりません。おそらく、裁判所が把握しているのではないかと思います」
そこで、最高裁判所事務総局に聞いた。
「被告人がグレーのジャージを着ている理由は、よくわかりません。被告人はたいてい拘置所などから来るので、服装に関しても拘置所でしたら、わかるかと思います」(広報課)
同様の質問について、ある法律関係者は「確か被告人は、自殺防止のため、ひもがついていない服を着ているはず。その関係で、スウェットが選ばれるのではないでしょうか」という。
意外とルールはわからないものなのか? そこで、アディーレ法律事務所に聞いてみると、弁護士の岩沙好幸先生が次のように教えてくれた。
「被告人の出廷時の服装は基本的に自由で、特に決まりがあるわけではありません。スウェットの人もいますし、スーツに着替えて来る人もいます。スーツを選ぶ人は、スーツのほうがビシッとして見えて、反省の気持ちが伝わりやすく、良い印象を与えることができるからで、私自身、スーツの着用を指示することもあります。ただ、スーツがない場合には、スウェットになることが多いかと思います」
また、スウェットには大きく分けて2種あるという。
「ひとつは、家族などに差し入れしてもらったスウェットです。色の指定などは特にありませんので、黒でもよいですし、見たことはないですが、赤でもなんでも可能ではあります」
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