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日刊サイゾー トップ > 海外  > 臓器提供し天国に旅立った少女

世界各地27人の患者に臓器提供し天国に旅立った、韓国「美しすぎる少女」

yuna0129.jpgユナさん(dispatchより)

 世界的に見て、脳死臓器提供の数が少ないとされる韓国。欧米では人口100万人当たり、年間10~25件の脳死臓器提供が行われるのに対し、韓国は1.3件という統計がある。これは、同じ東アジアの地域、台湾の3.7件に比べても少ない数である。そんな韓国で、アメリカに住んでいたとある韓国人少女のエピソードが、悲しみと尊敬を集めている。

 アメリカに留学していた19歳の韓国人少女・ユナさんが、アリゾナ州チャンドラーで不慮の事故に遭った。妹と共に、叔父が運転する車に乗っていたユナさんは、その事故で重傷を負い、脳死状態に陥った。

 その後、彼女の両親は娘の臓器移植を決意。世界各地、27人の患者に臓器が提供され、ユナさんは天国に旅立った。彼女の両親にしても、非常に苦しい決断だったに違いない。彼女の母親は、娘の臓器を提供した心情について、手紙を通じて次のように明らかにしている。

「病院に到着した時、あなたの姿を見て嗚咽を我慢することができなかった。あなたの代わりに私がベットに寝ていればよかったのに。(中略)あなたの脳死判定を聞いて、いつか回復すると奇跡を願い続けるべきか、安らかに天国に送るべきかとても迷ったし、怖かったわ。そんな時、あなたと同じキリスト教を信じる17歳の少女が、脳死状態になり、人々に臓器を提供したという記事を偶然見つけたの。ただ、私はそれでも怖くてそのことを黙っていた。しばらくして、あなたのお父さんが安楽死を選ばせてあげようと決意したの。親族が最後にあなたを見守る中、お父さんが近づいてきて私に話したわ。『臓器を提供してあげないか』と。私はもう迷わないことにした」

 母親によれば、ユナさんは敬虔なカトリック教徒で、教会に行くのが好きだったという。また、両親が悲しむからという理由で、ボーイフレンドと付き合うのを遠慮するほど、親孝行な娘だったという。

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