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司法博物館で日本人戦犯の供述書を展示!? 中国で止まらない“ハコモノ”愛国政策

low2実際に実物が展示された、周永康と薄熙来の裁判判決書

 同館に実際に足を運んだ、中国在住フリーライターの吉井透氏はこう話す。

「日本人戦犯を裁いた特別軍事法廷を『中国の司法のもと、外国の干渉を受けず、外国人侵略者を裁いた最初の事例』と、絶賛していました。また、日本人戦犯のひとりである鈴木啓久中将の『約60名の中国人女性を誘拐し、慰安婦にした』という証言を大々的に取り上げていた。法院博物館の名を借りてはいるものの、南京大虐殺紀念館や抗日戦争紀念館などと同列の施設であることは明白でしょう。当日も、課外活動で訪れた地元の中学校の一団が、展示について説明する博物館員の話に耳を傾けていました」

 ちなみに同館の建物は、東京銀行(現・三菱東京UFJ銀行)の前身となった横浜正金銀行北京支店として建てられたものという皮肉付きである。
(文=青山大樹)

最終更新:2016/01/31 14:00
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