「盗まれた」はずが、自宅から……五輪銅メダル紛失騒動で疑われた関係者は不快感あらわ
#ボクシング
なんとも人騒がせな話だ。
ボクシングのロンドン五輪銅メダリスト、清水聡(ミキハウス)が約3年前に紛失し、「盗まれた可能性がある」としていた銅メダルが、自宅から見つかったというのだ。マネジメント事務所によると、年が明けて間もない1月上旬、転居先で荷ほどきした衣装ケースの中から出てきたという。
清水は2013年3月、東京・渋谷区の東京体育館で行われたイベントに参加した際、会場にメダルを持参。この4日後、紛失に気付き、警察に「被害届」を出していた。
清水本人が「控え室のテーブルの上に置いた。そのとき盗まれたかもしれない」と話したことで、警察官は東京体育館で実況見分を行い、当時現場にいた関係者も聴取するなど、窃盗事件として捜査していた。
困惑したのは東京体育館の運営者、公益財団法人の東京都スポーツ文化事業団だ。同団体の関係者によると「当時、清水さんが使った控室は警備員にIDカードを提示して出入りする区画内だったので、警察からは『盗まれたのがイベント中だったなら、関係者の犯行』と言われ、職員同士が疑心暗鬼になったし、清水さんの控室を最後にチェックした職員が特に周囲から疑われ、気の毒だった」という。
ただ、盗難にしては不自然な点もあった。清水の控室も含め、ほかの金品が盗まれたり物色された形跡はなく、不審な人の出入りもなかった。そのため紛失当時、聴取を受けた職員は「館内で盗まれたとは考えにくい」と話してもいた。盗難に気付いたのがイベントから4日後というのも、「ほかの可能性もちゃんと調べるべき」と職員の反発を買っていた。
結局、これは盗難事件ですらなかった。清水は昨年末、埼玉から東京に転居。メダルを持ち運ぶ際に傷をつけないようくるんでいた衣類と一緒に見つかったという話だ。清水は1月9日、盗難届を取り下げ、13日に東京体育館に謝罪に出向いたという。
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