安心の“省エネ”マッドマックス!『ターボキッド』がチャリで来た!!
1997年、核戦争で文明は崩壊し、地球上のあらゆるものは汚染された。親を亡くした少年キッド(マンロー・チェンバーズ)は、ヒーローコミックの『ターボライダー』をバイブルとし、BMX(自転車)にまたがり、ゴミを漁りながら野蛮地帯で生活していた。ある日、キッドは謎の少女アップル(ロランス・ルブーフ)と友達になるが、彼女は水を牛耳る暴力集団のリーダーであるゼウス(マイケル・アイアンサイド)に誘拐されてしまう。キッドは彼女を救うため、ひょんなことから手に入れたターボライダースーツに身を包み、ヒーローへと覚醒し、悪のアジトに乗り込んだ!
ヤバイ映画がきた! 何できた!? チャリで来た!!……と言うと、一昔前に2ちゃんねるで流行したちびっ子ヤンキーのプリクラみたいですけれど、こいつらは本当にチャリで来るんだからしょうがないですよね。宣伝に“チャリンコ版マッドマックス”とあったので、てっきりパロディムービーだと思って観始めてしまいましたが、これはうれしい誤算。想像以上というか、全く予想していなかった方向に振り切れていました!
本家の『マッドマックス』は確かにあまりに最高ですが、水よりも貴重なガソリンを無駄にしすぎている気がしました。その点、『ターボキッド』なら安心です! 移動は基本的に自転車なので、ガソリンは不要。車やバイクと違って排気ガスも出ないので、これ以上地球を汚さなくてすみますし、修理も自分でできるのでゴミも増やさずエコ! さらに健康にも良さそうで、良いことづくめですよね。逃げる時はチャリ。追うときもチャリ。どんなに恐い鎧をつけていようが、乗り物はチャリ。良い奴も悪い奴も、みんなでキコキコとチャリを漕ぐので、緊迫しているシーンでも、どこかほのぼのしてしまいます。
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