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日刊サイゾー トップ > 海外  > 未婚女が北朝鮮に行くと、こうなる
根なし草ライター・安宿緑の「平壌でムーンウォーク」

いい年した未婚女が北朝鮮に行くと、こうなる

 ついにキレた私は「いいじゃないですか、もう。ほっといて下さいよ!」と声を荒げましたが、「結婚は人間の義務なのよ」と人間論にまで話のレベルを吊り上げられ、閉口。鄭さんの同僚にも50代で未婚の女性がいたらしく、「理想が高いからそうなるのよ。妥協しないから売れ残るんだわ」と批判していました。そんな鄭さんも、30歳まで男性との交際経験がないまま見合い結婚しましたが、うまくいっているようでした。

 極めつきは親族。

「お前の年じゃ、もうバツイチ子持ちの50代男の後妻になるしかないけど、頑張りなよ」

 励ましになってないよ!

 さらには、言うにこと欠いて「もはや外国人で、いや日本人でいいじゃん」とまで。もちろん、相手の国籍はまったく問わないですが、北朝鮮の人がこう言うとは意表を突かれました。

 このように、いい年こいた独身女性が訪朝する際は覚悟が必要になります。まあ、めったにそんな物好きはいないと思われますが……。

 そして、連日におよぶ未婚ハラスメントを耐え抜き、迎えた帰国間際。ようやく解放される……と思いきや、親族と案内員から、さらなるダメ押しが。

「次に来る時は、既婚者になってから来いよ」

 そんなわけで、結婚しないと次回訪朝は厳しいようなので、誰でもいいので結婚してくれませんかね。偽装でもOK(※ただしイケメンに限る)。セールスポイントは聞き上手、安くていい品を見つけるのがうまい、退屈させない、の3点です。同性パートナーシップでも構いませんが、渋谷区在住ではないので無理です。

●やす・やどろく
ライター、編集者。元朝鮮青年同盟中央委員。政治や民族問題に疲れ、その狭間にある人間模様の観察に主眼を置く。しばしば3重スパイ扱いされるのが悩み。日朝和平、北朝鮮のGDP向上、南北平和統一を願う一市民。ペンネームは実家が経営していたラブホテルの屋号(※とっくに倒産)。<http://blog.livedoor.jp/yasgreen/>

最終更新:2016/01/25 15:21
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