「たぶん、商業漫才、商業コントは一生作れない」21年目に開催した“野性爆弾20周年ライブ”の顛末
#お笑い #インタビュー #野性爆弾
●「ロック畑育ちなんでね、どうしてもネタにメッセージがね」
――チャンスをつかんだのはいつなんですか。
くっきー 東京出るギリギリぐらいの時期、ヨシモトファンダンゴTVで『野爆テレビ』(07~08年)が始まったんですよ。それが東京のほうに流れて、それから呼ばれるようになりまして。
――石野卓球さんが絶賛してた番組ですね。あと上京当時の『笑う妖精』(テレビ朝日/09~10年)も印象に残ってます。
くっきー あの番組はでかかったですね~。
――そのおかげで商業漫才に進まずとも生活できるようになったと。
くっきー でも今もギリギリですよ……。(編集とライターに向かって)月5万円ずつ振り込んでくださいよ(笑)。
ロッシー それは助かりますわ。
くっきー 年とったら国に金入れること多くなったんでね。「健康保険、こんな払うんかい!」って。
――それはこっちも同じですよ(笑)。年を重ねて、ネタは変わりました?
くっきー 丸くなったりですか? それはないです。昔と変わりません。たぶん、商業漫才、商業コントは一生作れないでしょうね。
――野爆さんのコントって何が核になってるんでしょうね。
くっきー ストーリーは大事にしてますし、あと意外とメッセージが入ってる。気づかなかったでしょ?
――メッセージ……。入ってましたっけ?
くっきー 入ってますよ! 「ゴミを捨てるな」みたいなメッセージが。まあロック畑で育ってるんで、どうしても入ってしまいますね。ずっと僕の横にはロックがあったんで。
――どんなミュージシャンに影響受けたんですか?
くっきー 光GENJIとか(笑)。
ロッシー おかしいですね。ロックないですね。アイドルなのにローラースケートはいてるぐらいですよ、ロック感は。
くっきー そこな。そういう反骨精神な。遊ぼうよパラダイス、っていうタイトルでしたっけ?
――それ歌い出しですね。飛鳥涼さん作詞の。
くっきー ああ……。ね!
ロッシー これ何も知りませんね(笑)。
(取材・文=鈴木工/撮影=市村岬)
■DVD情報
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タイトル通り、野性爆弾にとって初となったオール新ネタライブの様子をDVD化。特典映像には、突如「くっきー」に改名したくーちゃんこと川島の改名発表の裏側を収録
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