まだまだ続くジェフ千葉“24人移籍”の退団地獄にファン悲鳴! J2移籍市場が活発すぎる理由とは?
#サッカー #Jリーグ
サッカーJ2・ジェフユナイテッド千葉の退団人数が話題になっている。12日の松田力の名古屋グランパス復帰で、その数は、なんと24人にも上った。昨シーズンの登録選手が31人だったため、ほぼ4分の3の選手たちがチームを去ってしまった計算になる。もちろん入団選手も19人決まっているため、チームの存続問題に発展することはないが、こうなるとずさんな経営体制としか思えず、サポーターから不満の声が上がっている。
「さすがに多すぎますよね。しかも、試合に出れない選手が移籍したわけではなく、昨シーズンの最終節のスタメン11人のうち、残留したのはたった3人しかいないんですよ。これが毎年のように続いていて、3年以上千葉でプレーしている選手はたったの4人しかいません。ジェフの今年のオフィシャルカレンダーに載っているのは、別のチームの選手だらけになってしまっています。つまり、放出の予定がなかった選手も多かったということになりますね。ファンからは『俺たちは一体何を応援しているんだ?』『ジェフには実体がない』『ジェフを応援するということは哲学そのものだ』と、呆れ気味です。この分では、もう1人2人増えるかもしれませんね」(スポーツライター)
ジェフの24人という数字ばかりが目立ってしまっているが、実はザスパ草津群馬、京都サンガ、モンテディオ山形、松本山雅も、20人近くの選手が退団、移籍している。では一体なぜ、J2のクラブはこのように移籍が頻繁に行われてしまうのだろうか?
「当たり前ですが、人気選手や実力を持った選手はJ1に集まります。それによって出場機会を求める若手選手や、ピークを過ぎたベテラン選手がJ2には多く集まってくるんです。なので、シーズン終了後にはJ1へとステップアップする実力のある若手、さらに下のカテゴリーへのステップダウンや引退を表明するベテランが当然現れ、今回のような事態になってしまうんですよ。その証拠に、ジェフ退団の24人中12人がJ1へのステップアップに成功しています。しかしこうなってくると、チームの昇格よりも個人での昇格を目標にする選手も出てきてしまうので、チームとしてはさらにまとまりを欠く形になりますよね」(同)
存続するだけでも大変といわれているのがJ2のクラブ運営だ。各クラブそれぞれの事情があり、仕方のない部分も大いにあるのだろう。しかし、クラブにとって一番大事なのはお客様であるサポーターであり、必死に戦う選手たちだ。このふたつをないがしろにしているようでは、ジェフの未来は到底明るいとはいえない。
(文=沢野奈津夫)
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