「古舘伊知郎はよくやった」『報ステ』降板に、元名物編集長は何を思う?
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さて、7日の朝のワイドショーはタレント・ベッキー(31)とロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音(27)の不倫騒動を取り上げていたが、火元は文春である。
さてはと裏表紙の編集人のところを見ると、やっぱりあの人が戻ってきていた。春画を掲載したかどで、「休養3カ月」を文藝春秋社長から申し渡されていた新谷学氏の復帰第1号である。
満を持しての「初荷スキャンダル」、お見事と言っておく。ベッキーは好感度ナンバー1タレントにも選ばれ、レギュラー10本、CMも10本程度ある売れっ子である。30超えても「スキャンダル処女」だった彼女が、いきなり初登場で年下男、しかも相手には昨年夏に入籍したばかりの妻がいるとあっては、彼女の謝罪会見に150人もの記者たちが詰めかけたのも無理はないのだろう。
ゲス乙女は、昨春出した「私以外私じゃないの」(ワーナーミュージック・ジャパン)という歌がコカ・コーラのCMソングに起用されたこともあってヒットし、昨年末の『NHK紅白歌合戦』にも出場を果たした新星。ベッキーはもともとこのバンドのファンで、昨年10月にファンクラブ限定のイベントで知り合い、急速に親しくなっていったという。
文春によると、クリスマスイブには千葉県幕張のディズニーシーでデートし、ホテルで翌朝まで過ごしたそうだ。
元日は、川谷の故郷である長崎へ「婚前旅行」し、川谷の父親の運転で長崎観光をすると、夜は川谷の実家へ2人で行っていたという。親も公認ということなのだろう。
だが、まだ離婚は成立していないのだから、この行動は軽率だといわれても仕方あるまい。実家のマンションから出てきた2人に文春が直撃しているが、当然ながら2人の答えは要領を得ない。川谷は妻の名前を出され、その名前を知らないのかと問われて、「名前は知っています。友達です」と答えている。いくら慌てたとはいえ、男の風上にも置けないヤツと言わざるを得まい。
不思議なのは、ホテル内でベッキーが自撮りした写真(川谷が後ろに映っている)や、2人のLINEでの愛のやりとり、携帯の画面まで誌面に掲載されていることだ。離婚届を「卒論」と称して、妻との離婚を促すようなベッキーの発言もある。
文春では、川谷の知人の話だとしている。川谷の奥さんにも文春は取材をかけ、彼女はベッキーとの婚前旅行のことを知らなかったかのように書かれている。だが、記事全体を読むと、川谷の携帯を見ることができる人物からのリークだと思われるから、該当者はごくごく限られるはずだ。
その上、ベッキーの謝罪会見はひどかった。所属プロダクション「サンミュージック」は、ベッキーが一方的にしゃべるだけで、質問は一切するなという条件を出した。150人ぐらいいたというのに、唯々諾々と従って誰も質問をしない芸能記者には、情けなくて涙が出た。他人の亭主を寝盗ったことをどう思っているのか? 奥さんに対してどう詫びるのか? なぜこの程度のことが聞けないのだろう。
だからいつまでたってもバーニング系やジャニーズ事務所に牛耳られ、日本の「芸能マスゴミ」はジャ-ナリズムにはなれないのだ。
その会見の後、「ベッキーとゲス川谷 すでに決別…発覚直前『二度と会わない』」という報道がスポニチなどであった。
これは、ベッキー側が番組やCMが減ることを恐れたためだろうが、これでは恥の上塗りではないか。男のほうがまだ子どもで、後先考えずにカミさんと別れてベッキーと結婚したいと突っ走っても、30超えた女が一緒に親のところへ行くなど、軽率ではなく人間として未熟なのである。
彼女は一度すべての番組&CMから降板し、謹慎して出直したほうがい。そうしない、といつまでも「軽率女」の誹りは消えないと思う。
(文=元木昌彦)
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