トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 古舘伊知郎は評価されるべき
週刊誌スクープ大賞

「古舘伊知郎はよくやった」『報ステ』降板に、元名物編集長は何を思う?

 第5位。ポストは巻頭で「日本経済は絶好調」とやっているが、私の経験からいっても、こういう記事を出したときは、得てして反対になることが多い。

 案の定、発売された4日から株は5日連続で大暴落してしまった。安倍首相が年頭所感で「もはやデフレではない。一億総活躍時代だ」と威勢のいいことを言い放ったことへの市場の答えは「NO!」だった。

 中国市場で株売りが殺到して2度も取引停止になり、真偽のほどはわからないが、北朝鮮が水爆打ち上げに成功したとぶち上げた。

 私のようなど素人が見ても、ポストの言うように今年が「資産倍増」「老後年金捻出」のラストチャンスになるとは、とても思えない。

 いつも不思議に思うのだが、こうした景気のいい特集を組むとき、なぜ株をなりわいにしている人間に聞くのだろうか? 今回も冒頭は日経CNBコメンテーターでケイ・アセット代表の平野憲一氏を出して、こう言わせている。

「外国人投資家の日本株への関心がかつてないほど高まっている以上、まだまだ(株が=筆者注)上がるのは必至です」

「カブ知恵」の藤井英敏氏にも「日経平均2万5,000円になってもおかしくない」と言わせる。安倍首相や麻生財務相に「今年の景気はどうなりますか?」と聞けば「まあ、ぼちぼちでんな」と答えるわけはない。最初にタイトルがあって、それに都合のいいコメンテーターを当てはめたと思われても致し方ないのではないか。

 安倍首相の参院選目当てのバラマキ予算に期待しすぎると、痛い目に遭う。もはや日本一国だけで市場を左右できる時代ではない。バカの一つ覚えのように「経済成長」を言っていればいい時代ではないのだ。今こそ「足るを知る」「みなで分け合う」日本をつくることこそ、肝心である。

 お次はスポニチがスクープした、神田正輝と三船美佳の32歳差熱愛スクープ。文春、新潮も触れている。

 三船は夫・高橋ジョージとの離婚裁判中だが、スポニチによれば、離婚の相談をしているうちに、超年上好きの三船が神田を好きになり、密会するようになったという。

 問題は、2人が土曜朝8時からの『朝です!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)で共演していることだ。いくら2人が関係を打ち消しても、こうした話が出るだけでも番組にとってはマイナスであろう。神田はメインの司会者だから、切るわけにはいくまい。三船をどうするのか。1月9日の『旅サラダ』が見物だと思っていたが、2人とも何事もなかったように出ていた。

 放送終了後、神田と三船がそろって会見し、記事はまったくの事実無根だと怒ったそうだが、そのままうのみにはできそうもない。

 諸般の事情からというより、テレビ局に切られないために2人は別れたのであろう。大人だから。

 古舘伊知郎の『報道ステーション』(テレビ朝日系)降板について、あれこれいわれている。年間30億円ともいわれる古舘プロへの支払いが重荷になった。テレビ朝日の「ドン」といわれる早河洋(72)会長が安倍首相と親しくなったため、安倍批判を強める古舘が疎ましくなった、などなど。

 古舘は12年にわたり、久米宏の跡を継ぎ、テレビ朝日の夜の顔として存在感を増してきた。「やっぱりプロレスの実況アナから、古舘さんは、抜け出せなかったんだと思う」(ある番組制作者=週刊現代)「古舘さんは自分がジャーナリストであるかのように振る舞い、反権力を装った発言をしていた。その結果、権力に付け込まれやすい状況を、自ら作ってしまった」(元フジテレビ報道局解説委員の安倍宏行氏=同)という批判もある。

 だが私は、彼はよくやったと思う。久米のように一言ってサッと逃げるのではなく、自分がジャーナリストとして訓練を受けていないためであろう、愚直なまでに安倍首相の強引な集団的自衛権容認に異を唱え、福島の原発と放射能問題を取り上げ、天皇と沖縄について熱く論じた姿勢は評価すべきだ。

 後任には局アナの富川悠太が決定したが、NHKの『ニュースウオッチ9』を見てわかる通り、よほど覚悟がないと局の上を通じて圧力をかけてくる政治力には抵抗できまい。

 私は、古舘が去った後、やはり古舘がよかったという声が澎湃と沸き上がってくると思うのだが。

12345678
ページ上部へ戻る

配給映画