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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 話題の深夜番組、演出家に聞く

「フリースタイルバトルは格闘技!」 話題の深夜番組『フリースタイルダンジョン』演出家が明かす、“戦場”の裏側

YouTube番組公式ページより

岡田 やっぱり、テレビでやるからには、わかりやすく伝えなければという思いからです。正直、僕なんか、一度聞いただけじゃ、なんて言ってるかわからないですから。実際にテロップを入れてみると、実は壮大な物語が語られていたとか、意外な発見がたくさんある。一部の方からは「(テロップを)見たくない」って意見もあったりするんですけど、いうてもテレビなんで、極論お母さんにも楽しんでもらいたいですからね。

 だから、審査員の方たちは本当にスゴいなって、よく聞き取れてるなって驚いてます。で、大変なのはADさん。何度も聞き直して全部書き起こして、本人に一回「これで合ってますか?」って投げて、赤ペン入れて戻してもらって、あのテロップが出来上がっているんです。そのADさん、今ではどっぷりヘッズになってます(笑)。ちなみに、「虎舞竜」はR-指定からの赤字リクエストです。

――「モンスター」に「チャレンジャー」が挑戦するという形式にしたのは?

岡田 タイトルが「ダンジョン」ということもあり、「RPG的な要素を入れたいね」っていう、Zeebraさんのアイデアです。『BAZOOKA!!!』(BSスカパー!)の「高校生ラップ選手権」との差別化じゃないけど、ゲーム的な世界感を出せたらいいなって。「クリティカルヒット」(審査員が全員一致の場合、一発で勝敗が決る)という番組オリジナルルールも、ゲーム性が出る部分ですね。ほかのMCバトル大会では、ドローで延長っていうのがあるんですけど、ウチはそこをなくしたんで、審査員さんがドローと思っても、どちらかを選ばなきゃいけない。なので、僅差なのに一発で勝敗決まっちゃうこともあるスリリングさが、ジャッジのポイントになってるんじゃないですかね。ルールに関しては、すでにZeebraさんの中で出来上がってましたから、さすがですね。

――審査員のキャスティングも絶妙で、特にいとうせいこうさんの存在が大きいですよね。『源氏物語』を引き合いに出したり、「本洒落と駄洒落の違い」を解説してくれたり、僕のようにヒップホップに詳しくない人に翻訳してくれてる感じで。

岡田 審査員の皆さんは、先生だと思ってます。毎度わかりやすく解説していただいて、助かってます。「なんでこの判定なの?」ってところを、納得させてもらってますね。チャレンジャーやモンスターのキャスティングも、基本的にはZeebraさんです。でなければ、般若さんも出なかったと思いますね。モンスターはみんな、リスクを承知で引き受けてくれています。バトルに負けた後なんて、声かけられないですからね。申し訳ないなと思いつつ、毎回1STバトルで勝たれると、今度は放送尺が足らなくなっちゃう。ジレンマですね。でも真剣勝負なんで、毎回何が起こるか本当にわからない(苦笑)。

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