SVホルン“オーナー”本田圭佑のGK権田獲りに非難の声「欧州なら、なんでもいいの?」
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ACミランの本田圭佑が昨年6月から実質的にオーナーを務めるオーストリアリーグ3部SVホルンが、FC東京の元日本代表GK権田修一を1年間のレンタルで獲得することが決定的となった。この移籍は、本田が獲得を熱望したとみられ、かねてから欧州でのプレーを望んでいた権田の手助けをした形となった。しかし、J1リーグの強豪クラブであるFC東京からの“キャリアダウン”となる移籍に、非難の声が上がっているという。
「ヨーロッパといってもオーストリア、しかも3部ですからね。正直言って、J2よりもレベルは低いと思います。1部リーグだとしても、南野が所属するザルツブルクや、ラピド・ウィーンなどのいくつかのクラブは欧州でも有名ですが、それ以外のクラブはJリーグより上とは限らないんですよ。ファンからは『欧州ならなんでもいいのか?』『代表でのチームメイトと主従関係ってあり?』と、非難の声が上がってしまっていますね」(スポーツライター)
権田は、昨年8月にオーバートレーニング症候群に見舞われて日本代表を辞退、その後はFC東京でも出場機会を失っていた。そんなタイミングでのこの移籍は、本田の“優しさ”から決まったものだという。
「オーバートレーニング症候群は、生理的な疲労が十分に回復しないまま練習を行うことで引き起こされる慢性疲労状態のことです。身体的にもそうですけど、精神的な面が大きく左右するものなんですよ。真面目でストイックなスポーツ選手が引き起こしやすい、ある種の心の病ともいえますね。史上最年少で代表出場を果たした市川大祐(現ヴァンラーレ八戸)も、この病に悩まされました。おそらく権田の現状を見た本田は、空気のきれいなオーストリアで気持ちをリフレッシュさせたくて獲得したんでしょうね。1年間レンタルというのも、そういうことなんだと思います。もちろん、選手として価値があるということが大前提ですけどね」(同)
もともとは日本代表の正GKにもなれるほどの逸材だ。権田にはSVホルンを踏み台に、欧州のトップクラブへの移籍を果たし、いつか本田との直接対決を実現させてほしい。
(文=沢野奈津夫)
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