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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 正月番組「野球拳」復活はある?

年末年始のテレビに“エロ”が足りない! あの「野球拳」復活の日はあるのか……

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 お正月のテレビ番組はどれも代わり映えがせず、味気ないものだった。何が足りないのかといえば、やはり「エロ」ではないだろうか。事実、かつて日本のお正月番組には「エロ」があふれていた。

 代表的なのが、1990年代に大みそかの日本テレビで放送されていた野球拳企画だろう。かつてコント55号が行っていた名物企画をリメイクしたもので、ゴールデンタイムに裸の女性が映し出され、物議を醸し出すものの、高視聴率を記録した。


 同企画が放送されたのは93~96年にかけて。93~94年はダウンタウンが司会を務め、95年は浜田雅功がH Jungle with tとして『NHK紅白歌合戦』に出場したため、ヒロミと今田耕司、東野幸治が司会を務めた。

 今田と東野は、日テレの野球拳の前に、フジテレビ系で『大みそか!今田・東野・板尾の鬼のいぬまに天下獲ったるねん』に出演しており、大みそかのゴールデンタイムにフジと日テレの生放送を掛け持ちしていたことになる。

「当時の日テレは、フジと視聴率をめぐって激しいデッドヒートを繰り広げていました。結果、日テレが勝利するわけですが、その勢いを象徴するような番組でしたね。ただ、96年は視聴者から抗議を受けてか、お色気要素を薄め、水着を中心とする裸なしであっち向いてホイをやる企画となり、視聴率は振るいませんでした」(放送作家)

 日テレの“エロ攻め”は、大みそかばかりではない。元旦の昼間に放送されていた『平成あっぱれテレビ』においても、番組を見ている芸能人からテレビ電話で新年の挨拶をもらう企画で、素人女性の裸が映し出されたことがあった。ハプニングとして処理されたものの、当時、テレビ電話を所有していた一般人は少数派。これは意図的な“演出”だったのではないだろうか?

 日テレと視聴率争いを繰り広げていたフジにも、伝統的なエロ番組が存在した。『志村けんのバカ殿様』だ。現在も続く人気番組であるが、過去は現在にも増して“お下劣”要素が強かった。

「人間すごろくという企画があり、“女”のコマでは裸の女性と、志村さん扮するバカ殿が混浴するシーンがありました。一方で、ハズレのコマとして“昔の女”という、おばさんが出てくるシーンもありましたね。おふざけ企画とはいえ、ゴールデンタイムに放送されていたのは驚きです」(同)

 テレビが規制ばかりで面白くないと言われる背景には、“エロの衰退”も関係しているのかもしれない。といっても、ネットで簡単にエロ動画が手に入る現在、テレビのエロにどれだけ価値があるか疑問符が付くのも確かだろう。
(文=平田宏利)

最終更新:2016/01/05 12:00
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