桜井日奈子、マーシュ彩、蒼波純……2016年にブレイクしそうな若手女優5選
#リアルサウンド
【リアルサウンドより】
2015年最もブレイクした若手女優となると、広瀬すずや松岡茉優、森川葵あたりだろうか。個人的には『表参道高校合唱部!』や『先輩と彼女』と、相次いで主演作が発表された芳根京子に注目し続けた1年であったが、いずれも来年以降さらなる活躍が期待できる女優として、チェックし続けていきたい。
アイドルグループやモデル、グラビア界など、様々な方面から女優業への道を切り開いていく新進女優が毎年のように登場してくる中で、2016年には一体誰がブレイクしてくるのか、誰よりも早く知っておきたいと思う。今回は、来年ブレイクが期待される若手女優を5人ピックアップし、紹介していこう。
まずトップバッターは、何と言っても桜井日奈子である。大東建託の「いい部屋ネット」のCMで「ズンドコ節」に乗せて歌と踊りを披露している彼女は、コロプラの「白猫プロジェクト」のCMでもすっかりおなじみ。まだ女優業の経験はないが、同じ事務所にはモデルとして活躍しながら女優業でも頭角を現してきている山本美月や山本舞香らが所属しており、彼女も2016年には女優デビューを果たすのではないかと大いに期待できる。2014年に行われた第1回岡山美人・美少女コンテストでグランプリを獲得した18歳の現役高校生の彼女は、「岡山の奇跡」というキャッチコピーで注目を集め始めている。現在はまだ仕事のたびに上京してきているようで、この春に高校を卒業し、東京に進出するようであれば、映画やドラマなどに引っ張りだこになること間違いなしである。今のうちに名前だけでも覚えておいて損はない。
「岡山の奇跡」のようなキャッチコピーといえば、大きなインパクトを残したRev. from DVLの橋本環奈のそれに肖るように、「第2の1000年に一度の逸材」というキャッチコピーを付けられたのがマーシュ彩だ。しかし、彼女はそんな二番煎じ感を一切感じさせないほど、とんでもない逸材なのである。若手アイドルを発掘するミスiD2015でファイナリストに選ばれた彼女は、White Laceというアイドルグループの一員で、現在は『Seventeen』の専属モデルとしても活躍している。11月に公開された『劇場版MOZU』では、物語の鍵を握る少女を演じ、ほとんど台詞が無い役でありながら、強烈な印象を残す見事な演技を見せてくれた。モデルとしての活動が主になるだろうが、幅広い分野で活躍できるであろう。
また、マーシュ彩が選ばれる1年前のミスiD2014でグランプリを獲得したのが、まだ14歳でありながらすでに大物感が漂う蒼波純である。2015年1年間の間に、出演映画が4本公開されており、1月公開の『ワンダフルワールドエンド』では橋本愛とW主演を果たし、夏に公開された『劇場版「女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。」』では共演の吉田凜音と共に期間限定アイドルユニットを結成するなど、すでにブレイクの兆しを見せていると言っても過言では無い。だがしかし、彼女はまだまだ大ブレイクできるだけの才能を秘めているに違いない。
同じく14歳で、2016年早々から注目を集めるに違いないのが、1月9日から公開される映画『人生の約束』で女優デビューを果たす高橋ひかるだ。2014年に開催された、第14回全日本国民的美少女コンテストで8万人を超す応募の中からグランプリに選ばれた彼女は、2015年はCMを中心に活動。中でも、春に放映されていた代々木ゼミナールのCMで、Little Glee Monsterの「人生は一度きり」に合わせながら踊る姿が印象に残る。『人生の約束』はテレビドラマ界の巨匠・石橋冠の劇場映画初監督作ということで注目を集めており、数多くの女優を輩出した国民的美少女コンテスト出身者の中でも、これだけ華々しいデビューを飾ることは、将来性が期待されている証である。
そして、2016年に大ブレイクする可能性が最も高いのは、Popteenのモデルとしても活躍している武田玲奈であろう。3月に公開され大ヒットを記録した映画『暗殺教室』で女優デビューを果たし、10月には小規模ながら主演映画『ハロウィン・ナイトメア2』が公開された彼女。1年前まではほとんど無名であったにもかかわらず、2015年に入るとGREEのゲーム「神獄のヴァルハラゲート」のCMで注目を集め、8月にはWOWOWのスペインサッカー中継のキャンペーンキャラクターに選ばれ、10月からは深夜枠の連続ドラマ『監獄学園 –プリズンスクール−』にレギュラー出演を果たす。それまでの間、映画やCMに数多く出演していたわけでもない。出演した作品はほとんど端役が中心で数本程度、CMも“ヴァルハラ”以降の出演はないようだ。彼女を一気にステップアップさせたのは、他でもなくグラビアの仕事であり、初登場から表紙を務めたヤングジャンプでは今年だけで何度も表紙を飾り、「史上最大の逸材」と評された。そう評されるのも無理はないほど完璧なルックスを持つ彼女は、2016年以降間違いなく各方面でのメディア露出が増えるであろう。
紹介した5人以外にも、まだまだ注目すべき若手女優が目白押しである。逸材揃いの若手女優界は、アイドル界にも負けないほど熾烈な戦国時代に突入していると言っていいであろう。実力がなければ注目を集めるのさえ難しい世界で、開花しようと努力する彼女たちの活躍から目が離せない。
■久保田和馬
映画ライター。1989年生まれ。現在、監督業準備中。好きな映画監督は、アラン・レネ、アンドレ・カイヤット、ジャン=ガブリエル・アルビコッコ、ルイス・ブニュエル、ロベール・ブレッソンなど。Twitter
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