「ローカル局は恵まれない……」テレ東“中途入社”を狙う地方女子アナたちのウラ事情
#女子アナ #テレビ東京
■地方局入社3年目・B子の場合
“ナカミー”こと、元フジテレビ・中野美奈子氏に「小さい頃から憧れていた」という地方局の女子アナ3年目のB子。女子校育ちの彼女は、少々男勝りな性格だが、画面から伝わる雰囲気は「清楚な女性」といったところ。そのギャップがまた、彼女の魅力でもある。
「私の場合、大学もアナウンサー志望者が多く、マスコミ塾には通っていました。実際、その時の仲間がアナウンサーとして全国にいるのは、大きな励みになっていますね」
だが、彼女が勤める先もまた「平成新局」と呼ばれる局。給与は「同期の子たちの8割くらいしかもらえてない感じですかね……」と言い、こちらも「人材は常に不足している。万が一、大規模災害が起きたら、真っ先に白旗を振ってキー局に応援をしてもらわないとダメな会社。情けないですけどね……」と肩を落とす。
そんな中、今回のテレ東の「中途採用」情報を目にした。
「自分の人生が変わるんじゃないかな。そんな淡い期待もしているのですが……」
だが、彼女をそんな気持ちにさせたのは、新局ならではの事情があった。
「アナウンサーとして入ったのはいいのですが、実は報道記者としての仕事が9割以上でして……私の場合、まだ行政担当なのでいいのですが、警察担当をしている他局の若手は、あまりに理想と現実が違い過ぎて、つい先日退職の道を選んだそうです。かといって、私もアナウンサーらしい仕事といえば、たまにイベントの司会をやったり、ニュース番組のナレーションの仕事をやったり」
少ない仕事を「奪い合う」のはどこの局も同じだが、ここまでとなれば話は別。
「私の人生、これでいいのかなって思っていた矢先、募集が出た。希望を見いだせているのは近年、TBSでアナウンサーの中途採用をやったことがありましたが、あくまで“即戦力”が対象。さらに、専門分野(スポーツ)を限定していたりと、女子アナにとっては大変不利な募集内容でした」
確かに、今回の公式サイトを見てみると、20代のテレ東局アナが応募を呼びかけている。
「ああいうのを見ていると、やっぱり私たちの年代でもチャンスがあるのかなって思ってしまいますね。そこに賭けている感じです」
入社して数年で、新たな道を模索する彼女からは、悲壮感が漂っていた。
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