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テレビウォッチャー・てれびのスキマの「テレビ裏ガイド」特別編

テレビウォッチャー・てれびのスキマが選ぶ、2015年のテレビ事件簿【バラエティ編】

■空前のポンコツブーム

 芸人でいえば、ドランクドラゴン・鈴木拓や、バイきんぐ・小峠英二の活躍が印象深い。
鈴木は、持ち前のクズキャラがここにきて開花。『ガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)の「24時間インタビュー」を皮切りに、さまざまな番組で独自のクズ理論を展開。ついには『クズころがし』(主婦と生活社)なる本も出版した。また、バラエティ以外にも、俳優として朝ドラ『まれ』(NHK)に出演。これまで俳優業といえば、相方の塚地武雅のバーターで端役が多かったが、『まれ』では共演した塚地以上に重要な役どころを演じた。

 小峠は、深夜番組での活躍が目覚ましかった。特に『有田チルドレン』では「専属スカウトマン」役として進行役を務め、“小峠劇場”という言葉を生み出すほど番組の中心を担っていた。『ざっくりハイタッチ』や『ゴッドタン』『超シリトリアル』(テレビ東京系)、深夜時代の『おーい!ひろいき村』(フジテレビ系)のドミノ企画、『ネリさまぁ~ず』(日本テレビ系)など、出る番組でことごとく爪痕を残していた。

 同様にアベレージが高く、藤井や佐久間宣行、加地倫三といった有数のお笑い番組の作り手たちに愛されている三四郎・小宮浩信も独自のポジションを切り開いていた。間違いなく、「空前のポンコツブーム」(byさらば青春の光・森田哲矢)の担い手のひとりだ。 

 スピードワゴンが再び注目を浴びたのも、特筆すべきことだろう。小沢は「SEKAI NO OZAWA」としてウザい言動が、井戸田は「ハンバーグ師匠」が花開いた。コンビとしてではなく、それぞれのピンの活動がほぼ同時期にブレークするという不思議な現象だった。カルト芸人といわれていた永野がまさかのブレークを果たしたのも、書き留めておきたいトピックだ。

 また、今年はピース・又吉直樹が芥川賞を受賞したこともあって、西加奈子や羽田圭介といった作家が注目され、表舞台で活躍した年でもあった。『ワイドナショー』(フジテレビ系)での山口恵以子も印象深い。ラジオでも、朝井リョウと加藤千恵が『オールナイトニッポン0』(ニッポン放送)のパーソナリティに抜擢された。

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