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テレビウォッチャー・てれびのスキマの「テレビ裏ガイド」特別編

テレビウォッチャー・てれびのスキマが選ぶ、2015年のテレビ事件簿【バラエティ編】

■新世代の作り手たちの胎動

 前述の藤井らはもとより、今年は80年代以降生まれの作り手たちが、いよいよ最前線にやってきた年でもあった。特に、まだ20代の新世代の活躍は特筆ものだ。

 そのひとりは、テレビ朝日の北野貴章。彼が立ち上げた『しくじり先生 俺みたいになるな!!』がゴールデン進出。深夜時代のテイストが失われてしまうのでは、と危惧されたが、それはまったくの杞憂。深夜時代以上に攻めた人選と濃密な内容で、特に辺見マリが洗脳について語った回のインパクトは強烈だった。

 もうひとりの20代の新鋭は、フジテレビのマイアミ・ケータこと萩原啓太。『ヨルタモリ』のディレクターのひとりとして腕を磨いていた彼がその後番組として立ち上げたのは、『ヨルタモリ』とは対極のようなテイストの『人生のパイセンTV』。新しいテロップやナレーションの使い方で、新感覚のチャラいVTRを作っている。また、積極的に自らが画面に登場するさまは、イケイケだった頃のフジテレビを思わせるものだ。

 この20代の作り手が作る番組のMCにともに起用されているのが、新世代のMCとして期待されるオードリーの若林正恭というのが象徴的だ。

 そのほか『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)の高橋弘樹も、80年代生まれの30代前半。確実に、若い世代にバトンがつながれている。

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