田中麗奈、吉田栄作、秋吉久美子……NHK次期“火10”ドラマ『愛おしくて』ロートルばかりで視聴率は大丈夫か
#ドラマ #NHK #吉田栄作
NHK総合では火曜午後10時より「ドラマ10」を放送しているが、その次期ドラマ『愛おしくて』(1月12日スタート)が不安要素いっぱいなのだ。
同ドラマの主演を務めるのは田中麗奈(35)で、メーンキャストは吉田栄作(46)と秋吉久美子(61)の2人。
平子理沙との離婚で話題を振りまいた吉田は、今年5~6月に放送された『ボクの妻と結婚してください。』(NHK BSプレミアム)以来のドラマ出演となり、地上波となると『64(ロクヨン)』(NHK総合/今年4~5月)以来。
秋吉が最後にドラマに出たのは2013年のNHK大河ドラマ『八重の桜』で、2年以上のブランクがある。
舞台となるのは岐阜県の山あいの小さな町で、ストーリーは、愛人を作った父に捨てられ、母を病気で亡くし、恋人にも裏切られ、「愛をなくした」絞り染め作家の30歳の女・小夏(田中)が、伝統工芸の「有松絞り」の野心家の師匠・怜子(秋吉=60歳)に弟子入りする。小夏は師匠に押し付けられた犬の世話を通じ、43歳の獣医師・光太郎(吉田)と親密になっていく。実は光太郎は怜子と深い関係にあり、1人の男をめぐって、30歳差の2人の女が激しいバトルを繰り広げるようになる。女と男の揺れ動く人間模様、そして、壊れてしまった親子の絆とその再生、たどりつく本当の愛を描いた作品だ。
主演の田中は、今年の大河ドラマ『花燃ゆ』に出演するなど、復活を遂げた。だが、実際のところ、これは田中の実力によるものではない。所属事務所(テンカラット)の看板女優だった香里奈が、例の大股開き写真の流出で、芸能界から干されてしまったため、その穴埋め役として、事務所が各局にゴリ押しした結果だ。今年1月期に主演した連続ドラマ『美しき罠~残花繚乱~』(TBS系)は、平均視聴率6.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と爆死しており、田中が“数字”を持っていないのは明らか。
その上、久しく表舞台から消えていた吉田、秋吉がメーンキャストとして絡むとなると、これで視聴率が取れるのか、はなはだ疑問なのだ。そもそも、NHKの「火10ドラマ」枠は、なかなか数字を取れておらず、今年4~8月に全20話でオンエアされた大作『美女と男子』(仲間由紀恵主演)でさえ、5%前後をウロウロ。その後に放送された『デザイナーベイビー -速水刑事、産休前の難事件-』(黒木メイサ主演)、『わたしをみつけて』(瀧本美織主演)も、視聴率的には同じようなものだった。
「火10」はフジテレビ、TBSも連ドラを放送しており、極めて厳しい枠。その上、主要キャストがこのメンバーでは「どれほど低い数字が出るのか?」と、つい思ってしまいたくもなる。そのほかの出演者は、水橋研二(40)、緒形幹太(49)、本上まなみ(40)、丘みつ子(67)、石倉三郎(69)、平田満(62)、南果歩(51)、小林稔侍(74)らで、なんと最年少が35歳の田中。あとは全員40代以上のロートルばかりで、有望な若手役者の起用もない。
それでも、視聴者を取り込めるような役者がいればいいのだが、主役の田中にそんな力はなく、吉田や秋吉は“過去の人”。南や小林は今でもバリバリだが、あくまでもバイプレーヤーだ。このドラマは放送前の時点で、“敗北”が見えているような気がするが……。
(文=森田英雄)
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