静脈注射によるトリップ演技があまりにヤバい! 乞食美少女の純愛ドラマ『神様なんかくそくらえ』
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ジョシュア「当時のアリエルには家がなかったし、もちろんマネージャーもエージェントも付いてなかった。撮影中はチェルシーホテルの部屋をとってあげたこともあるし、他のキャストとルームシェアしたりしていたよ。マネージャーが付いてなかったのは監督である僕からしてみれば好都合だった。直に彼女と何でも話し合えたからね。僕らも撮影前の7~8カ月はストリートで暮らしている彼らと一緒に過ごしていたんで、撮影時にはすっかり信頼関係ができていたんだ。だから撮影中にアリエルがどこかに消えるなんて心配はしなかった。いつも、約束した撮影場所にほぼ来てくれたよ。ハラハラさせられたのはマイク役のバディだね。彼はキャストの中でいちばん才能を持っていたけれど、警察から追われている身だったんだ。撮影しているところを誰かに見つかって、警察に通報されたらどうしようと、それだけは心配だった。彼の出演パートの映像素材は足りているかなってね(笑)」
トイレで自分の腕に注射器を突き立てるマイク。マクドナルドの二階でみんなで気持ちよくなっていると、店長から「お前ら出ていけ」とどやされる。ニタニタ顔で物乞いするハーリー。冨田勲の電子音楽をBGMにラリっているシーンがやたらとリアルだが、撮影現場でも実際にドラッグを使用していたのか。
ジョシュア「リアルさを追求するために僕から『やってくれ』とは一度も頼んでいないよ。もしかしたら、中には撮影前にヤッた奴もいるかもしれないけど、少なくともカメラの前で酩酊して演技ができなくなるってことはなかった。ちなみにヘロインって水に溶かすと茶色になるんだ。注射シーンでは体に害がないような茶色に着色した安全な水を準備していたんだけど、キャストはそれが不満だった。彼らが代わりに用意したのはブランデーさ。ブランデーを注射器に入れて静脈注射していたんだ(笑)。ドラッグじゃなくても、何か感じながら演じたかったらしい。ブランデーの注射は極々微量だったけど、かなり酔っぱらったんじゃないかな。ストリートで暮らしている彼らとのコラボレーションは毎日が発見で、刺激に満ちていたよ(笑)。そうそう、ヘロインの代わりに小麦粉を入れた小包みには“Romance”と架空のブランド名を刻印したんだ。現場に置いていたら盗む奴がいて、翌日になって『これは偽物じゃないか』って怒って返しにきたけどね(笑)」
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