犠牲者は年間3万人も……カリフォルニア州で全米初の“銃”通販番組が始まる!?
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
次は、現代の五郎丸インタビュー。やはりラクビーをずっと取り上げてきた現代の強みが出た記事である。いくつか紹介しよう。
「脚光の当たり方は変わりました。ただ自分たちラグビー選手の行動はずっと変わらない。これまで広く知られていなかっただけで、本当に内面の素晴らしい人間が多いんです。地道な努力を以前から続けてきました。せっかくなら、たくさんスタジアムに来ていただいたお客さんに満足して帰ってもらうような試合をしたい。僕だけでなく、すべての選手がそう考えています」
11月29日の自民党60周年記念式典へ出席したことは、意外に思われた。特定の政党への接近ではないかと、危ぶむ見方もあったが。
「自民党の政治家をめざしているのか、と。まさか。そんなつもりも能力もありません。勘違いはしていない。ただ現実に国を動かしている方々に、私たち選手のワールドカップでの経験、現地のホスピタリティーなどスポーツ文化について伝えたかった。どうしてもラグビー界だけでは大会を成功に導けないわけですから。いろいろと話もさせていただきました。でも、そこは報道されませんでした」
来年2月から、南半球の最高峰リーグ、スーパーラグビーのレッズへの加入が決まった。オーストラリアのブリスベンに本拠を置く名門である。チーム内の競争は激しく、最後尾から指示を飛ばすポジションの特性から英語力も要求される。
「ヤマハには海外駐在に備えるための英語教育システムがあります。今日も午前9時から1時間、受講してきました。ほぼ毎日です。どのくらい役に立つかはわかりませんが、やらないよりはいいだろうと」
「地位が固まれば固まるほど失敗というリスクを避けて通るようになる。これだけスポットライトを浴びて、評価もしてもらって、国内にとどまっていたら、本当にリスクを避ける人間になってしまう。その意味でも海外に挑戦して、まだまだ日本のラグビー選手は弱いだろう、と思っているオーストラリアに行くのが楽しみなんですよ」
五郎丸は、まだまだ挑戦し続けるようである。
ところで、私は11月にめでたく「古希」を迎えた。これでゴルフ場利用税が安くなる、医療費負担も軽減される、都営の地下鉄や都内のバスが無料になるパスがもらえると喜んでいたのだが、そうなったのはゴルフ場だけだった。
私の前年の所得が125万円を超えるため、医療費負担は3割のまま、シルバーパス(嫌な呼び方だ)も1,000円ではなく、2万510円も支払うのだ。その上、パスの有効期限は来年の9月30日まで。つまり9月生まれでない限り、1年間使うことはできない。
私が知る限り、昔は70歳になると無料でパスをくれたはずだ。古来希な年まで生きたのだから、ご苦労様でしたという「感謝」と「慰労」の意味を込めて。
今は年収が125万円、つまり月収10万円ぐらいの年寄りでなければ、年間2万円以上、支払わなければいけないのだ。月収10万円といえば、生活保護以下である。いま都内で暮らせば、どんなにやり繰りしても20万円ぐらいはかかるのではないか。
生活保護費を引き上げるのはもちろんのこと、65歳以上の高齢者には都や国、私営の乗り物をタダにするぐらい当然だと、古希になった暴走老人は怒り狂っているのである。
文春に嫌な数字が載っている。日本の平均寿命は男が81歳、女が87歳だが、自立して過ごせる寿命である「健康寿命」は男が71歳、女が76歳だというのだ。文春は、政府が年金の支給開始年齢を70歳に引き上げる「秘密計画」を着々と進めていると報じているが、そうなれば年金をもらい始めてわずか1年で介護が必要になってしまう。
昔、私の父親は読売新聞を55歳で定年になった。それから70歳ぐらいまで読売の子会社などで働いてはいたが、あくまでも自分の小遣い稼ぎと健康のためであった。
これからは65歳定年ではなく70歳まで働かざるを得ず、やれやれ自分の時間を持てるとホッとしたら寝たきりになる、そんな悪夢が現実になるのである。
何度でも言う。日本は年寄りに優しくない国である。もちろん、若者にも同様である。いい大学を出て、大企業にうまく就職できた一部の者たちが現役時代だけ多少優遇されるが、そこからおっぽり出されたり、定年になれば過酷な運命が待っているのは同じである。
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