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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 米で銃のテレビ通販番組始まる
週刊誌スクープ大賞

犠牲者は年間3万人も……カリフォルニア州で全米初の“銃”通販番組が始まる!?

 今週は、ニューズウィーク日本版が面白い。「超高級レストランは値段に見合う?」という特集がある。

 日本にも「すきやばし次郎」やステーキの「あら皮」「京味」など、値段の高い店は数多くあるが、ニューズウィークによれば、ロンドンにできた寿司バーがすごいらしい。

 店名は「アラキ」。オーナーシェフ、荒木水都弘(みつひろ)の姓にちなんでいる。9人しか座れないが、値段はイギリスで一番だ。おまかせコースの料理の値段は300ポンド(約5万5,000円)。もちろん、ドリンク代やサービス料金は別。

 普通に食べて飲めば、「すきやばし次郎」の値段の2~3倍にはなる。イカは南アフリカ産、クロマグロはアイルランドやポルトガル産と、最高の食材を世界中から取り寄せているから値段が高くなるそうだが、ニューズウィークによれば、味もロンドンで最高だそうだ。

 当然ながら、1回の食事にそれだけかける価値があるのかと疑問を呈するが、世界にはまだまだ高い店があるそうだ。地球上で最も高額な料理店は、イビザ島(スペイン)にある「スプリモーション」だそうだ。1人前約1,600ドル。20万円近いというのである。

「白い大きなダイニングテーブルに白い椅子12脚を並べただけの店内には、ベルサイユ宮殿の庭園や北極の氷山などのドラマチックな映像が投影される」

 おフランスには肉も魚もなく、ほとんど野菜オンリーのコース料理が約400ドル(約4万9,000円)のパリ「アルページュ」。モナコにある「ルイ・キャーンズ」は、中国黒龍江から取り寄せたキャビアをたっぷり添えた一品だけで約170ドル(約2万1,000円)する。

 スウェーデンのストックホルムにある「フランツェン」のコースは、約260ドル(約3万2,000円)。

「忘れ難いのは、ストックホルムから何百キロか北上した町にあるフェービケン。シェフのマグヌス・ニルソンは超独創的な料理を出す。例えば豚の血を乾燥させて作った皮で、軽く塩を振った天然トラウトの卵を包んだ一品。巨大な骨をテーブル上でたたき割り、抽出した骨髄を堪能するという趣向もある」

 年金生活者には目の毒だ。今夜は麻布十番の居酒屋「あべちゃん」と、おでんの「福島屋」を豪華にはしご酒と行こう。

 お次は、ポストが紹介している新薬の話。国内で年間約7万2,000人が命を落とす肺がん治療で、注目を集める新薬が「免疫チェックポイント阻害薬」だという。

「人体に備わっている免疫細胞は異物や細菌などを攻撃し、身体を病原体から守る。これまでの抗がん剤はその攻撃力を高めるものが主流だったが、一方でがん細胞側には、免疫細胞からの攻撃を弱める『PD-L1』というタンパク質が備わっていることが最近の研究で明らかになった。要は抗がん剤で免疫の“アクセル”を踏んでもがん細胞側が同時に“ブレーキ”を踏む状態になっていた。慶応大学医学部先端医科学研究所所長の河上裕教授が解説する。『このブレーキを破壊すれば、免疫細胞はがん細胞を効果的に攻撃できます。「免疫チェックポイント阻害薬」はブレーキ役の「PD-L1」を無効にするよう働きかけます』」(ポスト)

 米製薬会社「ブリストル・マイヤーズ スクイブ」の研究では、この新薬は肺がん患者の死亡リスクを既存の抗がん剤より4割も減らしたというのである。

 日本では、すでに世界に先駆けて「免疫チェックポイント阻害薬」の実用化が進んでいる。小野薬品工業開発の新薬が、新規治療薬として承認されたそうだ。近い将来、肺がんでも適用される予定だという。

 糖尿病も、国内で年間約1万3,000人が亡くなる。I型糖尿病は生活習慣とは無関係に、血糖値を上げる働きを持つインスリンが分泌されなくなる病気だが、この糖尿病を抜本的に治療するため、山中伸弥京大教授が所長を務めるiPS細胞研究所は、iPS細胞などの幹細胞を使ったβ細胞の作成に心血を注いでいる。

 すでに米ハーバード大学などのチームが、ヒトの幹細胞からインスリンを分泌する細胞を作成することに成功しているという。この細胞を手術で人体に移植すれば、インスリン分泌の機能が回復するかもしれないというのだ。そうなれば、I型糖尿病の完治も夢ではない。

 また、若返り薬もできそうだという。米ウォールストリート・ジャーナルなどによると、寿命を延ばすとされる薬「メトホルミン」の臨床試験をアメリカの米食品医療品局(FDA)が世界で初めて承認したそうだ。

 これはもともと糖尿病の治療薬として広く使われていたそうだが、英カーディフ大学の研究者が調べたところ、この薬を投与された糖尿病患者が、ほかの患者より平均8年も長生きしたことから研究を始めたというのだ。

 研究者は、投薬により人間の老化を20年遅らせる効果があると主張しているという。

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