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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 『紅白』抜擢、若手演歌歌手の強み

第2、第3の氷川きよしも……『紅白』抜擢に見る、若手演歌歌手の強みとは?

 また、演歌ならではの特性は、今後の音楽業界のあり方にも影響を与える可能性があると、同氏は続ける。

「演歌のセールスの話でいうと、99年にリリースされた大泉逸郎の『孫』(テイチクエンタテインメント)が記録的なロングヒットを飛ばしていますが、同曲は多くの人が実際に孫を持ってから、その歌詞に共感して購入するという現象が起きています。つまり、一過性の流行ではなく、ライフステージに合わせた表現方法だからこそ、少しずつではあるものの結果的に多くの人々の耳に届いているわけです。今後、ますます高齢化が進むのは間違いがないところなので、彼らのような若手演歌歌手は、いよいよ年輩方の寵愛の対象として末長く支持されるでしょうし、セールス的にもますますJ-POPに迫っていくのでは。そうなれば、演歌に憧れる若い世代も増加し、もしかしたら、アメリカでテイラー・スウィフトがカントリー歌手でありながらブレークしたような事態も起こるかもしれませんね」

 音楽業界も、高齢者ビジネスを狙う時代が来ているのかもしれない。

最終更新:2015/12/19 08:00
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