世界最強クラブ、バルセロナに一流FWが集まらない理由とは? なぜピークを過ぎたベテランばかり……
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それぞれの頭文字を取り“MSN”と呼ばれるメッシ、スアレス、ネイマールの世界最強3トップ。昨シーズンは3人で120得点を奪い、リーガエスパニョーラ新記録を打ち立てた。今シーズンも首位を走るバルセロナを牽引する大活躍を見せている。しかし、その強過ぎる3トップのせいで、バルセロナは重大な危機を迎えているという。
「ドイツ代表でドルトムントのエース、マルコ・ロイスのバルセロナ移籍が破談したと報じられました。『MSNがいるのに、どこで試合に出れるんだ?』というロイスの問いに、バルサのバルトメウ会長は何も答えられなかったんです。他にも、ユベントスのディバラや、パリ・サンジェルマンのラベッシ、セルタのノリートなども同じような理由で断ると見られています。勢いのある若手選手たちも、試合に出られないと今後のキャリアにも大きく影響してしまいますからね。ロイスの判断に、ファンも『ビッグクラブの名や金に目がくらまなくて賢い』『ドルトムントは良いチームだし、無理に背伸びする必要ない』と、称賛の声が集まってます」(スポーツライター)
今シーズンはメッシのケガなどにより、生え抜きのムニルやサンドロなどが代わりに出場するもゴールを奪えておらず、バルセロナの控えFWの層は相当薄い。チャンピオンズリーグや、国内カップ戦などでこの先も勝ち進み、試合日程が厳しくなってしまうことが予想されるバルセロナは、この冬の移籍市場でFWを獲得することは必須といえるだろう。
「この先もクラブを引っ張っていけるような若手の獲得が難しいと判断したのか、バルセロナは35歳の元オランダ代表ディルク・カイトや、最近ベンチを温めてばかりのオランダ代表ファン・ペルシー、2年前に左膝の十字靭帯断裂という大ケガをして以来パッとしないコロンビア代表ファルカオなど、伸びしろはあまりないと言わざるをえない選手達に声をかけているみたいです」(同ライター)
現代欧州サッカーの厳しすぎる過密日程は、スタメンの11人だけでは戦い抜くのは難しい。強すぎることが自分たちのクビを絞めることになるとは、MSN本人たちも思いもよらなかったのではないだろうか?
(文=沢野奈津夫)
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