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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 星野源は第二の福山になれない?

星野源は「第二の福山雅治」にはなれない? 両者の“エロス表現”の違いとは

hoshino1211.jpg『働く男』(文春文庫)

 歌手・俳優の星野源がブレークしている。ドラマ『コウノドリ』(TBS系)では、綾野剛や坂口健太郎といった人気イケメン俳優とならび、四宮春樹という主要キャラを演じているほか、2016年1月1日より放送される「ユーキャン通信講座」の新ブランドCMには、新曲「時よ」を提供し、自ら出演することも決定。12月9日に刊行された雑誌「TVガイド PERSON」(東京ニュース通信社)では、表紙も飾っている。

 もともと星野は、音楽家としても俳優としても一部に熱心なファンを抱えている、いわば通好みのタレントとして知られていたが、今年5月にリリースしたシングル「SUN」(ビクターエンタテインメント)がオリコン週間チャート2位という、自身最高のスマッシュヒットを記録して以来、その人気は広く一般層にまで浸透した印象だ。

 シンガー・ソングライターで俳優、下ネタ好きのイケメン、しかもアミューズ所属ということから、今回のブレークを受けて、星野が“第二の福山雅治”になると見る向きもある。しかし、その文化的な背景が大きく異なるため、ファン層も違ってくると、業界関係者は指摘する。

「今年9月に世の女性たちを揺るがした“福山ショック”と、星野のブレークがうまく交差したため、確かにメディア側には、星野を福山の後釜として育てたいという意識はあるかもしれません。実際、それほど興味のない人から見れば、“歌がうまくて演技もできる、下ネタ好き”というパーソナリティは、似た者同士として映るでしょう。しかし、福山が是枝裕和監督の映画『そして父になる』(13)でイケメン父親を繊細に演じていたのに対し、同時期の星野は園子温監督の映画『地獄でなぜ悪い』(13)でヤクザの抗争に巻き込まれ、頭を真っ二つに割られる青年役を演じるなど、役者としての方向性はまったく違います。また、音楽性も異なっていて、同じく弾き語りを軸にしているとはいっても、福山の恋愛ソングはキャッチーで万人受けしそうですが、星野のそれはどこかしら変態性がにじみ出ていて、それゆえ、耳の肥えた音楽ファンに評価されてきました。ルックスも福山は正統派イケメンですが、星野はいわゆる塩顔で、どちらかというと地味な顔立ちの部類に入るでしょう。星野がモテるとはいっても、それはある種のフェティシズムを持った文化系女子に限定してモテるということで、福山ファンがそのまま星野を好きになるかというと、そういうことはないと思います」

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