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日刊サイゾー トップ > 海外  > 中国版DQNネームに苦しむ人々

進学、就職、結婚で毎回トラブル! 中国版キラキラネーム「怪名」に苦しむ人々

china002生癖字に関する展示会。難解な漢字に見入る中国の子どもたち

 生癖字は日常生活で見る機会が少なく、現存する漢字の中から時代とともに徐々に忘れ去られたものだという。公安庁居民身分証科によれば、以前は市民がさまざまな文献や異なる字典から名前を付けていたことが原因だという。しかし、コンピューターの普及に伴い、1993年にWindowsの文字コードであるGBKによって統一化が図られた。ここにない漢字については、表示されないのだ。また、漢字を新たに登録すると、コードを一から作り替える必要があり、膨大なコスト発生が予想される。そのため、生癖字が端末上で打てる環境になることは今後もなさそうだ。

 中国では2013年、国務院が漢字を「通用規範漢字表」に基づく8,105字に限定し、それ以外の漢字の使用は認めないこととなった。戸籍の登録もこれに準ずるため、同年以降は生癖字を用いた名前が用いられることはなくなった。また、身分証の登録が完全デジタル化されたことに伴い、名前や住所に生癖字が用いられている場合は政府職員によって強制的に改名を求められることになった。しかし、怪名はいまだに増加の一途をたどっているようだ。

 日本でも命名に関しては、法務省が定める「常用漢字表」と「人名用漢字表」に掲げられた漢字しか使用できないが、中国では同様の規定ができたのが遅すぎたようだ。

最終更新:2016/01/25 16:19
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