【対談】ドラマプレミア23『Qrosの女 スクープという名の狂気』原作者・誉田哲也✕元週刊文春記者・赤石晋一郎 週刊誌が暴く“真実”、そして「知りたがる側」と「暴かれる側」の痛み
故・水木しげるさんが周囲を脅していた!?「死んだら化けて出るぞ」に編集者「楽しみに待っています」
2015/12/07 12:00
晩年は「元アシスタントたちを全員集めて、1日で何枚描けるかもう一度挑戦したい」と意欲を燃やすこともあったというから、まさに最後まで漫画家であり続けた水木さん。大ヒット作『ゲゲゲの鬼太郎』がヒットしたときは妖怪という言葉すら世間に浸透していなかったが、偉大な妖怪の父を称えるかのように、最近は妖怪ブームが訪れていた。
化けて出るぞと言われた編集者たちは悲しみに暮れつつも、口々に「出てくるのを楽しみにしたい」と話している。ある人は「2020年の東京五輪のときにこれを開けろと玉手箱のような小箱を渡された」というから、しばらくは水木さんの遊び心に付き合っていられるようだ。水木さんもそんな下界の様子をあの世から妖怪たちと楽しく眺めているに違いない。
(文=ハイセーヤスダ)
最終更新:2015/12/07 12:00