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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 故・原節子さんの慎ましい晩年

“伝説の女優”故・原節子さんの慎ましい晩年「外出は、いつも裏口から……」

 しかし、何十年も表に出ていなくても、その人気は根強く、現役時代の活躍を振り返った原さんの特集本は、最近まで年1冊ぐらいのペースで出版されてきた。鎌倉の浄妙寺の敷地内には、原さんの姉と結婚した映画監督、熊谷久虎氏の家があり、一部の建物に原さんが住んでいたことが知られているため、往年のファンが巡礼スポットとしていた。

「“原さんへ”と書かれた花束が置かれることも時々あった」と近隣住民。

 定期的に訪れるファンの目を気にしていたのかはわからないが、原さんは基本的に、表玄関から出てくることはなく、外出するときは裏口から人目を忍んで小道を抜けていったという。晩年は近所の住民ですら「見かけることは本当に少なかった」というほど人目から遠ざかっていたのは、伝説の大女優という称号からは想像もつかない慎ましさだ。
(文=片岡亮)

最終更新:2015/11/29 11:00
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