機関車、ヘリ、路面電車が貸切に! 北朝鮮マニア垂涎の「ここまでやる!?」ツアーが大盛況
2015/11/14 16:00
#北朝鮮 #東アジアニュース
英国の旅行社が公開した機関車の動画
金正恩第1書記の側近といわれる、朝鮮労働党の崔竜海(チェ・リョンヘ)書記の粛正説が持ち上がるなど、依然として不穏な政治情勢にある北朝鮮。一方で、首都平壌には続々と高級マンションが完成し、不自然かつ不必要な投資が続いている。この原資となる外貨不足を補うため、日本統治時代の蒸気機関車を引っ張り出したり、1960年代のレトロ旅客機や旧ソ連製のヘリで遊覧飛行を始めたりと、全世界の鉄オタや軍事・航空マニアの“夢”を実現させている。日本人も歓迎という、マニア垂涎の仰天ツアーの中身とは――。
「まさか、北朝鮮にまだ機関車があるとは思わなかった」とは、中国で古い日本の機関車を追う鉄道マニアの50代男性。今年10月、英国にある北朝鮮専門旅行会社「チュチェトラベルサービス」がFacebook上で、北朝鮮北東部の清津(チョンジン)で撮影した写真と動画を公開すると、瞬く間に全世界の鉄道マニアに写真がシェアされた。このマニアによると、日本統治時代に構内入れ替え用として導入された小型機関車だという。
「10年ほど前まで、北朝鮮では日本統治時代の蒸気機関車が走り回っていたが、相次いでスクラップになり、鉄として中国に売り払われたんです」(同)
絶滅したとみられていた機関車が、本場・英国の鉄道マニアらを招いたツアーで現存を確認され、大騒ぎとなったわけだ。北朝鮮当局は、鉄オタ向けツアーの目玉として起用する腹積もりで、来年春ごろから始まる旅行シーズンには日本人向けツアーも企画される可能性があるという。また、「チュチェトラベルサービス」は「来年は『ミカド』クラスの機関車もツアーに組み込む」としており、さらに大型の日本製機関車が復活して走り出す可能性がある。
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