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日刊サイゾー トップ > エンタメ > スポーツ  > 日本競馬はカンタン? 外人騎手

「日本競馬はイージー」!? “ハンデ”あっても強すぎ「外人騎手」2人に、日本人騎手は……

「デムーロがJRA騎手として騎乗を開始したのは、今年の3月。つまりリーディング争いで『2ヵ月』のハンディがあるんです。ルメールは2月に『調整ルームTwitter使用』事件でデビューが4月に遅れましたから、そのハンディは『3カ月』にもなる。にもかかわらず、デムーロはもう100勝に手が届く寸前で、トップの福永祐一が負傷で離脱したために、初年度からリーディングジョッキーの称号を得る可能性すら出てきました。ルメールも問題なく100勝を超えるでしょう。いい馬を多くあてがわれているのは間違いありませんが、それは上位騎手ならみな同じ。あっという間に抜き去られた日本人騎手は少し情けなく映りますね」(競馬記者)

 9月に引退を発表した藤田伸二騎手が、自身の著書『騎手の一分』(講談社現代新書)で「外国人騎手の全てがうまいわけではない」という考えを示しているが、この2人は例外なのだろうか。いくつもレースを見ていると、2人と日本人騎手の差も少しずつ見えてくると記者は語る。

「ルメールは中団のポジションを確保して、日本人がなかなかやらないインコースから鋭く抜け出すレースが多い。JRA移籍後も、何度も人気薄の馬をこの“イン突き”で馬券圏内に持ってきています。レースの流れを読む力、進路どりの上手さは別格です。デムーロは、今年ドゥラメンテで2度目のクラシック2冠を達成したように大舞台での強さが印象的ですが、馬の力を最大限に引き出す『仕掛けのタイミング』が抜群にいい。後方から一気に抜き去るレースが多いのも、彼の仕掛けの上手さがあってこそだと思います。本場の欧州はポジションの取り合いが非常に激しいですから、“安全第一”で各馬が間隔を空ける日本競馬は、やりやすいでしょうね(笑)」

 以前、ルメールは取材で、日本競馬に関し「(海外と比べると)イージー」という言葉も残している。この2人は今年の日本競馬界を席巻しているが、彼らですら現在の欧州競馬では思うような活躍ができないというのだから、やはり「騎手レベルが違う」と結論づけるしかないのだろうか。

最終更新:2015/11/05 22:30
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