そこは地獄なのか、天国なのか? 『監獄学園』にほとばしる妄想の世界
#ドラマ #井口昇 #テレビ裏ガイド #てれびのスキマ
なんという凶悪なおっぱいだろうか?
タイトな衣装の胸元から、はちきれんばかりの巨乳を惜しげもなく披露しているのは、白木芽衣子役の護あさなである。
彼女が登場する『監獄学園─プリズンスクール─』(TBS系)は、平本アキラの同名漫画が原作の深夜ドラマ。今時珍しい、深夜ドラマらしいお色気&暴力満載の作品だ。
ドラマに先駆け、今年7月からはTOKYO MXなどでアニメ化。この時も「まさかのアニメ化」などと言われたが、それをさらに実写化。どこまで再現できるのかと危惧されたものの、護を筆頭とする女優たちの説得力あふれるビジュアルと体当たりの演技で、その心配は完全に払拭された。
物語は、共学化したばかりの元女子校に、主人公であるキヨシ(中川大志)を含む5人の男子生徒が入学したことから始まる。男子生徒5人に対し、女子生徒1,000人以上という、ある意味、男の妄想を具現化したかのような、夢の学園生活。
が、男子たちが女子風呂をのぞいたことが発覚し、一転、悪夢のような監獄生活が始まる。理事長の娘で、男を見下している栗原万里(山崎紘菜)を会長とした「裏生徒会」により、懲罰棟に収監されてしまったのだ。その懲罰棟で男子たちを管理するのが、会長に心酔する副会長の芽衣子と、書記の緑川花(森川葵)である。
芽衣子は、男子たちを服従させるため強制労働を強いた上、ムチで叩き、ビンタし、顔を踏みつけ、ツバを吐きかける。さらにジョー(宮城大樹)をかばったアンドレ(ガリガリガリクソン)に対して、こう言い放つ。
「友情ごっこか? ヘドが出る。貴様のせいで靴が汚れた。舐めてキレイにしろ!」
できないなら罰を与える、と迫るのだ。
そんな“恐怖政治”におびえながらも、キヨシは勇気を振り絞って言う。
「いい加減にしろよ。いくらなんでも、そこまですることはないだろ!」
思わぬキヨシの抵抗に、芽衣子はいったん引き下がる。
その日の食事中、「礼ならいいよ」と得意げなキヨシに、アンドレは憮然として言う。
「キヨシくん、明日から作業中はしゃべりかけないでくれるかな?」
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