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素直に喜べないフジテレビ 日本シリーズ視聴率2ケタ到達も、中継時間延長で連ドラ“爆死”

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 プロ野球の日本シリーズ(ソフトバンク対ヤクルト)は、パ・リーグ覇者のソフトバンクが力の差を見せつけて、4勝1敗で圧勝し、2年連続日本一を成し遂げた。

 ソフトバンクの地元・北部九州地区では大いに盛り上がり、視聴率は5戦とも20%を超え、第4、5戦では30%超えの驚異的な数字を記録した。一方、ヤクルトの地元である関東地区では、さっぱりだった。

 関東地区での視聴率は第1戦(10月24日=TBS系)が9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第2戦(25日=テレビ東京系)が7.3%と、1ケタ続き。

 舞台をヤクルトの本拠地・神宮球場に移しての第3~5戦は系列のフジテレビでの中継となり、第3戦(27日)こそ、9.4%と1ケタ台だったが、第4戦(28日)は12.5%、ソフトバンクが王手をかけた第5戦(29日)は12.3%で、待望の2ケタ台に到達した。

 日本シリーズの視聴率が10%を超えたくらいで大騒ぎするのもどうかと思うが、「巨人抜きの日本シリーズでは数字は獲れない」というのがテレビ業界の定説。事実、それを証明するかのように、昨年のソフトバンク対阪神戦も、関東地区ではまったく視聴率が上がらず、第1戦の11.8%が最高だった。

 実は、今季の第1~3戦は地上波のほか、NHK BS1でも同時中継したため、そちらで観戦した視聴者も多く、BSでの中継がなかった第4、5戦の視聴率が必然的に上がっただけのことで、決して盛り上がったわけでもなさそうだ。

 それでも、視聴率低迷に苦しむフジだけに、“不人気カード”の日本シリーズで2ケタ台を獲れたのだから、御の字ともいえそうだ。

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