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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > Wi-Fiアシスト機能の落とし穴
ITライター柳谷智宣の「賢いネットの歩き方」第86回

思わぬ落とし穴! “パケットお代わり”しないために、iOS 9「Wi-Fiアシスト機能」は即刻オフにすべし

mobile1102.jpgイメージ画像(Thinkstockより)

 筆者はiPhone 6sを使っているのだが、先ほどソフトバンクからメッセージが届いた。「残り200MBで通信速度を低速化します」。そんなはずがないので、マイソフトバンクで確認したところ、もうあと160MBで制限モードに入るとのこと。カウンターのリセットまでは、あと10日以上ある。


 原因はすぐに思い当たった。iOS 9の新機能、「Wi-Fiアシスト」だ。これは、Wi-Fiの通信が不安定な時に、モバイル通信を併用してくれるというもの。自宅では電波状況は良好だし、外出先で電波の弱い無料Wi-Fiをひっかけた時でも通信を続行できるので、便利だと思っていた。データローミング中や、オーディオ、ビデオストリーミングなどを行うサードパーティ製アプリでは切り替わらないし、大容量添付ファイルも「Wi-Fiアシスト」ではダウンロードしないと言っている。「(Wi-Fiアシストは)通信量増大の可能性がある」という記事も目にしたのだが、実際は大丈夫だろうと考えていた。

 それが、月の3分の2の段階で、7GBを使い果たした。使い方も、どちらかといえば普段より控えめだったのに。これは、電波状態の良好な自宅・事務所での接続でも、モバイル通信でつながっていることがあったと考えられる。

 明日くらいに1,000円で1GBの追加、もしかすると期限内にもう1,000円の追加料金を支払わなければならなそうだ。もちろん、これはソフトバンクが悪いのではなく、アップルのせいだ。アメリカでは集団訴訟の動きも起きているが、当然だろう。

cap1102.jpg

 iPhoneでiOS 9を使っている人は、今すぐ「Wi-Fiアシスト」機能をオフにしよう。iPhoneの「設定」画面から「モバイルデータ通信」を開き、一番下にある「Wi-Fiアシスト」をオフにすればいい。そもそも、めったに開かない「モバイルデータ通信」内に設定したり、アプリ一覧より下に配置している点もあざとい。追加パケット代がアップルの収入になるわけでもないし、意味がわからない。「Wi-Fiアシスト」の初期設定は、絶対にオフにすべきだ。
(文=柳谷智宣)

最終更新:2015/11/02 18:36
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