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『下町ロケット』『遺産争族』に高視聴率の期待感 好調な出足の秋ドラマ初回総まとめ

 シリーズモノを除き、事実上のトップとなったのが、『下町ロケット』。大ヒットした『半沢直樹』(TBS系)の池井戸潤原作で、阿部寛が丸3年ぶりに連ドラの主演を務めるとあって、視聴者の関心も高かったようで、16.1%を記録。第2話では17.8%とアップしており、ヒットする予感が漂ってきた。

 主役の天海祐希が、元恋人でゲイであることが判明した沢村一樹と偽装結婚する『偽装の夫婦』は14.7%と好発進。脚本は『家政婦のミタ』『○○妻』(日本テレビ系)、『純と愛』(NHK)などの遊川和彦氏で、随所に奇抜な“らしい”展開があり、クスッと笑えてしまうところがミソ。毎年のように、「理想の女性上司」ナンバー1に選ばれるなど、好感度の高い天海の潜在的な視聴率は侮れない。第2話では10.3%と大きく下げたが、面白さは変わらず。今後、大崩れすることはなさそうだ。

 近年、TBSでの主演が多かった向井理が、テレビ朝日で初主演となる『遺産争族』。向井にとっては、昨年末の結婚後、初のドラマ出演となったが、同局の10月期の同枠では、昨年まで3年連続でヒット作『ドクターX~外科医・大門未知子』が放送されていた。つまり、同局的には“勝負枠”。キャストは『ドクターX~』に出演していた岸部一徳、伊東四朗、鈴木浩介、室井滋、渡辺いっけいらが配された。
 
 ストーリーは研修医の向井が、大手葬儀会社のバツイチ社長令嬢の榮倉奈々と結婚し、榮倉の父(岸部)の要望を受け入れ、婿入りすることになる。そこでは、榮倉の祖父(伊東)の遺産をめぐり、家族間の争いが繰り広げられていた……というもの。初回は14.2%で、15%は超えられなかったが、上々のスタート。今後の展開に、視聴者の期待感は高いようだ。

 『相棒』を上回る第15シリーズに突入した『科捜研の女』は初回13.5%を弾き出し、根強い人気を示した。同ドラマは、高い視聴率こそめったにないものの、常時10%台をキープする安定感が特徴。今シリーズは第13シリーズ以来の2クール連続放送となる。『相棒』とともに、確実に視聴率を稼ぎそうだ。

 コメディ探偵モノの『掟上今日子の備忘録』は12.9%の好発進。ストーリー自体はバカバカしい内容だが、かえってそれがウケるのだ。『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)以来となる新垣結衣と岡田将生の名コンビぶりもドラマの見せどころ。白髪のウイッグをかぶった新垣の“かわいさ”だけでも、なんとか2ケタは維持できそうな雰囲気だ。

 松坂桃李のプライム帯での初主演ドラマとなった『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』は12.9%と、フジテレビの同枠では上々のスタートで、前クールの超低視聴率ドラマ『HEAT』の悪夢を払拭できそうな勢い。ヒロインの木村文乃もいい味を出しており、“悪女”役の菜々緒はセクシーシーン連発で存在感を発揮している。

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