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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 具志堅に聞く“あの伝説”の真相
『具志堅良好!語録』発売記念インタビュー

「実はボクシング界のすごい人」具志堅用高に聞く、“あの伝説”の真相

――ああ、野球だったら1試合3時間くらいはかかりますからね。それから高校に進むわけですけど、入試で名前書き忘れたらしいですね。

具志堅 名前を書き忘れて、落とされちゃったの。そしたら中学の担任の先生が、那覇の興南高校を勧めてくれたんですよ。「島を出て勉強してこい!」と。

――そこでボクシングと出会うわけですよね。

具志堅 最初は野球部に行ったんだけどね。

――え、中2でやめたのに?

具志堅 んまあ、興南は野球で有名だったからね。行ってみたかったのよ、甲子園に。入れてもらえなかったけどね。「無理だからやめとけ」って。そこで人生が決まったね。最初の高校に受かって野球部に入れていたとしたら、ボクシングをやってなかったと思うよ。

――それでは、ボクシングを始めたきっかけは?

具志堅 ボクシングって、それまで見たこともなかったけどね。クラスの人に誘われたのよ。「お前も来いよ、ボクシング部に」って。

――球技とは全然違うスポーツですけど、殴り合うことに怖さはなかったですか?

具志堅 それはなかったのよ。誘われてついて行って、構えを教えてもらったら、先輩に褒められたんだなぁ~。

――「お前、構えがいいな!」みたいな?

具志堅 そうそう、左利きだから、最初からサウスポーだったんですよ。右利きからわざわざサウスポーに変える人もいるんですよ、ボクサーは。格好良く見えるんだなぁ~。で、調べた。「サウスポー」って言われたけど、サウスポーの意味がわからなくて。

――ウハハ! 褒められたけど、わかってなかった!

具志堅 その後、グローブをはめて、殴られたけどね。最初、痛かったね~。

――痛いからやめようとは思わなかったんですか?

具志堅 我慢してたよ。負けず嫌いなところがあるから、とにかく続けてみようって。そしたら、試合にすぐ出された。

――始めてどれくらいでですか?

具志堅 3カ月。まあ新人戦……1年生、2年生だけの試合だけど。無我夢中でガンガン攻めたら、行ったよ決勝戦まで。決勝は、同じ高校の2年生に負けましたよ。

――同じ高校同士が決勝で当たるなんて、興南高校はボクシングが強かったんですね。

具志堅 あの頃は、沖縄全体でボクシングが盛り上がってたからなぁ~。沖縄の予選は全国大会並みなんだから。

――その沖縄で、始めて3カ月でいきなり決勝戦に進んだっていうのはすごいですね。

具志堅 それで、2年生の時にまた(同じ先輩に)決勝で当たって勝っちゃってさぁ~。先輩は最後の試合で、勝ったらインターハイ行けたんだけど、僕が(インターハイに)行っちゃったのよ。高校2年の時に。それから2年続けて行ってね。

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