脱税でメッシに禁錮22カ月か? ネイマール、マスチェラーノ、なぜバルサばかりが……
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今月8日、スペイン司法当局はサッカーのスペイン1部リーグ、バルセロナに所属するアルゼンチン代表のスーパースター、リオネル・メッシと、その父であり代理人を務めるホルへ・メッシ氏が脱税の罪に問われ、禁錮22カ月を求刑されたことを明らかにした。2人が脱税した総額は、およそ5億6,000万円にも上るとみられ、2013年に告発されていた。当初は父ホルヘ・メッシ氏のみとされていたが、息子リオネル・メッシの潔白を証明できず、親子共に求刑された形になった。もし、世界最高のプレーヤーと謳われるメッシに実刑が下ることになれば、フットボール史に残る大事件になるといえるだろう。
「この報道がされた時は驚きましたが、正直、実刑が下る可能性はほぼないと言ってもいいでしょうね。過去にもサッカー選手の脱税問題は話題になってきましたが、実刑が下ったケースはありません。スペインでは、2年以下の求刑は執行猶予になることが多いんですよ」(スポーツライター)
つい先日、同じバルセロナ所属のブラジル代表のエース、ネイマールも脱税の疑いで57億円の資産を凍結された。その少し前にも、メッシと同じアルゼンチン代表のMFハビエル・マスチェラーノに脱税の疑惑がかけられ、税務署から調査されている。なぜ、急にバルセロナの選手ばかり、こうして脱税疑惑がかけられているのだろうか?
「バルセロナがあるカタルーニャ州が、スペインから独立を希望しているからです。昔から独立への動きがあったカタルーニャですが、今その勢いが高まってきていて、現実味を帯びてきたんです。そのせいで、今のうちに清算できることはしておこうと、スペイン側がメッシから“取り立てた”って形ですね。今まではスーパースターのすることだから大目に見ておいたけど、独立するなら金を置いてけって感じですかね。この先もバルセロナだけじゃなく、同じカタルーニャにあるエスパニョールからも脱税疑惑の選手が出てくるかもしれませんね」(同)
政治とサッカーは切っても切り離せない、この言葉はたびたび耳にするが、確かにこれだけ問題が大きくなれば、プレーに少なからず影響を与えてしまうことは想像に難くない。しかし、ファンからすれば、政治も脱税もピッチに持ち込んでほしいものではない。メッシが本当に脱税に関わっているかどうかは、私たちには知る由もないが、少なくともこんな“下らないこと”で、あのファンタスティックなプレーが見られなくなるのは寂しいことだ。
(文=沢野奈津夫)
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