金正恩の“そっくりさん”が米国キャンパスで人気者に「1日100人に声をかけられ……」
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米国の大学に通うある韓国人男性が、北朝鮮の金正恩氏にそっくりだとして人気を集めている。話題の渦中にあるのは、キム・ミンヨンさん。イリノイ大学で、正恩氏と似たような髪形および服装で出歩き、大学の“名物”になっているという。
キムさんはソウルで生まれ、2009年にイリノイ大学に入学。翌年から韓国で徴兵義務を全うするために一度帰国し、12年に復学した。ソウルに戻って生活している際、ハロウィン・パーティーで正恩氏のスタイルをモノマネしたところ、大ウケ。復学後にキャンパス内で同じような格好をしたところ話題となり、新聞にまで紹介された。米国で人気者になっているというニュースはキムさんの母国・韓国でも伝えられ、広告モデルやテレビ番組主演のオファーが舞い込み、一躍有名人となった。
現在、イリノイ大学で生活しているキムさんだが、キャンパスを歩いていると1日100人くらいから声をかけられ、記念撮影をせがまれるという。キムさん自身は、これに悪い気がしないらしく、キャンパス内で友達が増えることに喜びを感じているという。当初、正恩氏に似ているといわれることは嫌だったそうだが、最近は逆に楽しんでいるのだとか。
「僕が金正恩のマネをすることで、みんなが一瞬でも大学生活のストレスを忘れてくれれば幸せです」(キムさん)
なお、キムさんは正恩氏を支持しているというわけではないらしい。ただ、バスケットボールとシカゴ・ブルズのファンであるという部分に関しては、共通点があると話している。ちなみに、正恩氏とキムさんは年が近い同世代。そのため「今後20~30年の間はモノマネできる」とキムさんは言う。キムさんは大学を卒業後は英語塾を経営する予定だが、「副業でドラマやコメディーショーに出演したい」と、メディアの取材に答えている。
そんなキムさんや、周囲の騒ぎぶりに対しては批判的な意見もある。脱北者支援団体「北朝鮮の自由」のイリノイ大学支部長は「キム氏のモノマネが、北朝鮮に住む2000万人の人々の残酷な現実に対して、アメリカ人を鈍感にさせている」とし「人々を笑顔にしたいという理由はわからなくもないが、少し無責任な行動では」と話している。
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