エロマッサージから企業名にまで……中国で「日本皇室御用達」ビジネスが広がるワケ
2015/10/08 18:00
#中国 #東アジアニュース
着物姿の女性が笑顔で微笑む足湯用入浴剤のパッケージ。その手元には「日本皇室」の文字が。
秋篠宮佳子内親王の美貌に魅せられる「佳子萌え」現象が飛び火するなど、日本の皇室への関心がかつてなく高まっている中国。先日の抗日戦争勝利70周年の軍事パレードには、「日本の天皇を招待すべき」とする声が保守系メディアからも上がったほどだ。
そんな中、人民の皇室への興味に便乗するビジネスが、ひそかに興隆している。日本の皇室の「御用達」をうたう商品やサービスが、巷にあふれているのだ。
「皇室御藥株式會社」を名乗る企業が販売する「ハギワラマコト」なる商品
中国の最大の検索エンジン、百度(バイドゥ)で「日本皇室」もしくは「日本皇族」というキーワードを打ち込むと、数々の“エセ御用達商品”がヒットする。
例えば山東省のホテル内のスパが売り出している「日本皇室流」マッサージ。どんな内容なのかと調べてみたところ、ストッキングを履いた女性が足で客の体を踏むという、いかがわしいものであった。
他にも、着物を着た女性が「日本皇室」という文字を掲げるパッケージの足湯用入浴剤や、「皇室御藥株式會社」が販売する日の丸と怪しげな日本語が描かれた「ハギワラマコト」という名の謎の製品など、勝手に皇室との関係をうそぶく商品は枚挙にいとまがない。
中国最大のEC 「タオバオ」でも、「日本皇室」というキーワードを含む商品が、600近く出品されていた。
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