「いくらなんでも雑すぎる!」大胆なニセ証明書で無料入園を迫る男に中国中が失笑
#ネット #中国 #東アジアニュース
今年も10月1日から始まった、中国の建国記念日にあたる国慶節の大型連休中。日本はもとより世界各地に中国人旅行客が押し寄せ、国内でも帰省する人など13億人の大移動となった。そんな中、あまりのくだらなさに中国ネット民を震撼させる事件が起きた。
「法制晩報」(10月4日付)などが伝えたところによると、陝西省西安の野生動物園に“国連職員”を名乗る男が現れ、無料での入園を迫ったという。男が見せたのは「国連安全保障部隊総司令部 特別通行証」と書かれた証明書で、職務は「執行官」。「この身分証の所有者は中国共産党中央国務院の特別な任務を代表しており、よって関係部門はその任務の遂行を補助し、その任務を阻止するいかなる者も法律および党の規則により制裁を受ける」という一文も書かれている。
証明書の作りが雑だったせいか、ガードマンは即座に偽造と見破った。まず、発行日が男の生年月日よりも2年も早い。そして、そもそもヌボーっと佇む男はどう見てもただのオッサンで、とても国連職員には見えない。警備員はすぐに警察に通報、男は連行された。調べによると、男は河南省に住む農民で、証明書は数十元で買ったニセ物と判明した。
あまりにトホホな事件に、日ごろ「だから中国人はダメなんだ」と自虐的なコメントばかりの中国ネット民も「ハハハ、面白すぎる!」「や、これはすごい!」「まずは自分の顔を鏡で見てみて!」などと純粋に面白がる始末だ。
しかし、中国においてこの手のニセ証明書はニセ札同様、多く流通している。
最もニーズが高く、広く流通しているのが大学の学生証だ。ニセ学生証の使用者の多くはすでに大学を卒業した20代で、大学時代に享受した特権が恋しくて……という理由が大半のよう。まず、長距離列車やバスの切符などは学生用の半額チケットが買える。観光スポットでも同様で、成人の半額程度だ。さらに、映画のチケットなどでも学割が効く……といった具合に活用できるためで、長期休暇の前に欲しくなってしまうらしい。
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