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週刊誌スクープ大賞

女優・川島なお美が残した「33歳の未公開ヌード」

 先日、FLASHの記者が、私に「ヘア・ヌードの歴史」について聞きたいとオフィスに来た。私が出版社に入ってからも長い間、外国のポルノを翻訳するときも桜田門(警視庁)を刺激しないよう慎重に言葉を選んだものだった。

 その当時と、刑法175条のワイセツ基準はなんら変わってないにもかかわらず、ヘア・ヌードという言葉が時代を動かし、今では春画までが文春のグラビアページを飾るようになった。今昔の感である。

 ところで、講談社の10月1日付の人事が発表された。週刊現代編集長の鈴木崇之氏が第一事業局企画部担当部長に異動し、山中武史氏が新編集長になった。

 私が知る限り、彼は事件ものにも関心を持っていると思う。事件ものはカネがかかるからやらないなどという現代、ポストの風潮を変えてもらいたいものである。

 山口組対神戸山口組の情報戦争は、先週も触れたが神戸のほうが勝っているようである。また週刊誌によっては山口組寄り、神戸寄りとやや分かれるようではあるが、出ていったほうからが情報を取りやすいからだろうか、神戸寄りがやや優勢のようだ。

 情報入り乱れる山口組分裂騒動だが、やはり、この件をきっちり書けるのはこの人しかいないようである。

 溝口敦氏は数多連載を持っているが、今週の現代のものは出色である。これが第4位。

 司忍六代目山口組組長の「カネとオンナ」に切り込んでいるのだ。司組長は何かというとレポートを出せと言っていたらしいが、それ以上に好きなのが女性だというのである。

「今年73歳とのことだが、文字通り『死ぬまでセックス』を実践している気配がある。『ちんちんが立たんかったら男やない。立たん奴は(直系組長)引退せなあかん』と言い放ち、EDが疑われる高齢の直系組長たちを非情にも人員整理して、今の人員減を招いた。『英雄色を好む』をモットーにし、少なくとも色好みの点だけは英雄の名に恥じない。老にして強健。高齢化時代の希望の星といって過言ではなかろう。加えるに司組長の漁色にはきちんとカネの裏づけがある。 最近、司組長が山口組本家でつぶやいた言葉として伝わるのは『京都の芸者に1000万円くれてやった』である。実に男なら1度は言ってみたいセリフではないか。もちろん直系組長たちの多くは、このセリフに違和感を抱いている。(中略)歯をくいしばり、借金に借金を重ねて、毎月115万円もの山口組の会費を納めている。その会費10人分がたった1人の女とのセックス代かよ、と苦い気持ちにもなるのだろう。『今どき、何を考えてるんだ。アホか』という感想が出るのも、それなりに納得できる」(溝口氏)

 では、神戸山口組の井上邦雄組長のほうはどうか? 井上組長の挿話は、いささか貧乏くさいのが多いというのである。

「井上組長は目立つことを嫌い、一時期は写真の掲載さえヤクザ専門雑誌で拒否していた。当人の語るところによると、着る服はユニクロだとか。が、この話を聞いた人は本当に服がユニクロだったのか、確認していない。また一度使ったマスクは洗濯した上、アイロン掛けして再使用するともいう。(中略)単に司組長との対比を鮮やかにすべく、周辺でささやかれた作り話かもしれない。なにしろ司組長のダンディーぶりはご承知の通りなのだ。イタリアンブランドの革製帽子をかぶり、サングラス。鼻下に口ひげをたくわえ、派手なブレザーで襟元に長いショールを垂らす。かと思うと、山口組本部近くの護国神社に初参りするときなど、思い切り着崩して和服の着流しだったり、ミンクのコートを腰に巻いたり。その姿で神前に榊を捧げるのだから、うるさ型の直系組長たちとすれば、『物を知らない。やることなすこと下品だ』と眉をひそめたくなる」(同)

 真偽のほどはわからないが、好対照の両親分らしい。格好良さと質実剛健派。まだまだ両者、情報戦の段階のようだ。

 ところで、全国の僧侶の4人に1人が読んでいるという業界ナンバーワン雑誌があるとポストが報じている。今年で創刊41周年を迎えた「月刊住職」だ。

 この雑誌の評判は以前から聞いてはいたが、未読である。

「寺院実務情報誌」をうたっているが、その内容は実にジャーナリスティックだという。住職の痴情のもつれから寺院の詐欺事件まで、ディープな情報を掲載し、話題を呼んでいるそうだ。

 編集長は矢澤澄道氏で「全国で6万人といわれる住職の4人に1人が読んでくださっています」とのこと。「月刊住職」(興山舎刊)は毎月1日発売、年間購読料は1万5000円。

 内容がすごい! 衝撃のスクープと銘打った「開運詐欺に複数の伝統仏教寺院や住職が加担しているのは本当か!?」(8月号)では、複数の真言宗系寺院が開運詐欺商法グループと結託し、先祖供養料名目などで一般人にカネを振り込ませたという疑惑を報じた。

 または住職や僧侶が起こしたDV、ストーカー事件を取り上げ、宗派ごとの対応を詳報するなど重厚な調査報道が少なくないそうである。

「住職の実生活に根ざした記事も多い。『全国多数の月収10万円以下極貧寺院の住職はいかに生きてるか』(7月号)では、全国の寺院の3割が年収100万円以下である事実を紹介。檀家からのいただきもので毎食を済ませ、冷暖房をつけずに月8万円で暮らす専業住職の極貧生活を伝えた。『下流住職』ルポといったところか」(ポスト)

 また、婚活情報もある。

「『お寺の将来も左右する結婚支援活動を必ず成功させる実践』(6月号)では、全国の寺院を舞台にした『婚活』を紹介。結婚を希望する男女の参加者が本堂に集い、良縁を願って般若心経を唱え、青年僧が引磬(いんきん)を『チーン』と鳴らすと席替えをする『寺コン』の模様をルポした」

 「檀家減少に悩む住職が人集めのため、帽子から鳩を取り出すマジックを本堂で披露する姿や、檀家をもてなすイタリアン精進料理のレシピなど、寺と地域住民の繋がりを回復させるユニークな取り組みも常に紹介している」(同)

「美坊主」などという写真集が売れていると話題になったが、そうしたモテモテ坊主はごくごくまれなのであろう。

 同誌が最近関心を寄せているテーマが「住職の高齢化」だそうだ。

「これまで住職は“終身”とされていたが、高齢化で“住職の引退”が当たり前になった。最近は引退後に住職が迎える第二の人生や、死者を送る立場の住職が自身のがんなどと、どう向き合うかなど、切実なテーマを積極的に取り上げています」(矢澤氏)

 週刊誌の諸君、こういう雑誌を購読しなければ世の中は見えませんよ。
 

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