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日刊サイゾー トップ > 海外  > 北朝鮮で究極のエコカー発見

フォルクスワーゲンも走る北朝鮮に、電気自動車をしのぐ“究極のエコカー”があった!

ecocar01.jpg交通量が多い平壌市内

 ドイツ・フォルクスワーゲンの排ガス規制逃れが、大問題となっている。閉鎖的な国家体制のため、世界的な影響を受けにくい北朝鮮でも一応、同社車両は輸入され、都市部の富裕層が乗り回している。だが、ディーゼル車は少なく、さらに当局は排ガスを意識しないため、大した影響はないそうだ。そもそも各国の厳しい環境基準が招いた同社の不正だが、北朝鮮にはガソリンや軽油はおろか、電気自動車をもしのぐ究極の“エコカー”が活躍しているらしい。驚きの現状を、中国と北朝鮮の国境からのぞいてみた。

 今も昔も北朝鮮では、党幹部や軍幹部といった、コネと力の強い階層しか車に乗ることが許されない。一頃は日本車がステータスだった北朝鮮のカーライフだが、5年前に故・金正日総書記から「日本車を使うな」という鶴の一声があり、トラックやバスといった業務用車両以外は、欧州車や韓国との合弁で平壌郊外に工場がある「平和自動車」という国産車に代わった。

ecocar02.jpg今にも切符を切りそうな女性警察官

 
「このところ、中国との商売で儲けた富裕層によるマイカー所有が増えた。結果、平壌市内の交通量は飛躍的に増えた。昔は女性警察官による手信号が平壌の名物だったが、今はすべてLEDの信号になっている」と証言するのは、親戚訪問で毎年訪朝しているという在日朝鮮人の男性だ。

 数年前、金正恩第1書記が交通事故に巻き込まれそうになったこともあり、今度は正恩第1書記の鶴の一声で取り締まりが強化され、いま平壌市内では、手信号廃止による余剰人員の交通警察官により、違反キップが切られまくっているそうだ。

「特に道路脇への停車禁止違反が厳しい」(同)といい、好き勝手な場所で車の乗り降りはできない。

 こうした交通量の増加は、あくまで平壌だけの話。地方では“元祖”エコカーが今も現役だ。

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