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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 『3月のライオン』実写の意外な不安

人気マンガ『3月のライオン』 アニメ・実写化で命取りとなる“高すぎる完成度”と“過去の失敗”とは!?

「羽海野チカといえば、多くのファンを虜にした恋愛マンガ『ハチミツとクローバー』(集英社)でしょう。美術大学を舞台にしたこの青春群像劇は、若者の心の揺れや恋愛などの情感を見事に表現し、非常に完成度の高い作品として各方面から絶賛されました。辛口コメントも多い『BSマンガ夜話』(NHK)でも手放しで賛辞が送られたほどですからね。ただ、この作品の実写映画・ドラマはいずれもヒットには結びつくことなく、辛うじてアニメは“成功”といわれたものの、マンガの評価に比べれば寂しい限りでした。コマとコマの間に登場人物の葛藤や思いを挟み、繊細な心理描写を描くのが羽海野作品の特徴ですが、実写やアニメではその特徴を形にするのが難しいんでしょうね」(映画記者)

 完成度が高すぎるがゆえの悩みということか。『3月のライオン』に関しても、それは同様だという。

「『3月のライオン』もファンの評価は非常に高い作品で、心理描写も変わらず冴え渡っています。特に実写化に関しては、将棋シーンの際に登場人物の頭の中で展開されるイメージ(炎や光など)をどう表現するのか。場合によってはものすごくチープな映像になる可能性がありますからね。今後キャスティングなども続々と発表されますが、ファンはその発表ごとに一喜一憂することになるでしょう」(同)

 作品の良さを保ちつつ、マンガから良質な“映像作品”へと昇華させるのは決して簡単な作業ではなく、それが極めて完成度が高い作品ならなおさらである。『3月のライオン』は、制作陣としても極限まで企画を練り上げなければならない作品ということだ。

最終更新:2015/09/25 16:00
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