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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 『絶歌』出版の社会的責任は?
週刊誌スクープ大賞

少年Aを闇に戻した『絶歌』出版 幻冬舎・見城氏、太田出版・岡氏の社会的責任は?

motoki0924『週刊文春(9/24号)』(文藝春秋)中吊り広告より

今週の注目記事
1位
「川崎老人ホーム3人転落死『疑惑職員23歳』の素顔」(「週刊文春」9/24号)

2位
「日本の移民地帯でEU難民問題を聞いてみると」(「週刊文春」9/24号)
「今週の遺言 大橋巨泉」(「週刊現代」9/26・10/3号)

3位
「大水に呑まれた日常」(「週刊新潮」9/24号)

4位
「『少年A』を闇に戻したのは誰か」(「週刊新潮」9/24号)

5位
「『嵐』の大野智が10歳年下元女優と本気の同棲愛全熱撮!」(「フライデー」10/2・9号)

6位
「山口組分裂! 二つの菱軍団『怒りの応酬』!」(「アサヒ芸能」9/24・10/1号)

7位
「<司法試験問題漏洩> 明大院教授青柳幸一67歳が夢中で口説いた『黒髪の乙女』」(「週刊文春」9/24号)

8位
「『首都水没』完全シミュレーション」(「週刊文春」9/24号)

9位
「JR不審火 42歳ミュージシャンの異様すぎる頭と素顔」(「フライデー」10/2・9号)

 今週は、現代とポストが合併号でお休み。そこで4誌の記事から選んだが、大スクープはなく残念ながら順位はつけなかった。

 まずはフライデーから。このところ嫌な事件が連続して起こっている。埼玉県熊谷市で起きた6人殺人事件もそうだ。別件逮捕されたペルー人は自殺を図ったそうだが、彼は10人兄弟の末っ子で、上から4番目の兄は17人を殺害したとして、2007年に懲役35年の刑が確定して服役中だという。

 東京都内のJR東日本敷地内で、相次いだ不審火事件も同様だ。品川区の変電所付近に火のついたペットボトルのようなもの投げ入れ、同社の業務を妨害した疑いで逮捕された、東京・吉祥寺に住む42歳の自称ロック・ミュージシャン、野田伊佐也容疑者も不可解な人物のようである。

 動機は体制への「反旗」で、反原発運動などもやっていたようだ。フライデーで社会部記者がこう話す。

「野田は安倍政権の原発再稼働に反対で、『大量の電力消費が許せなかった』と供述しています。『下品盗賊(野田容疑者がインスタグラムにアップしていた言葉=筆者注)』とは電車の運行を指しているのではないか。父親は有名国立大の名誉教授を務める芸術家で、母親はイスラエル人。幼少期から首都圏で育ち、何不自由ない暮らしをしていたはずですが、『オレの意見では』が口癖で、周囲には社会の不満を漏らしていたそうです」

 週刊誌が事件ものを追いかけなくなってしまったが、今週のフライデーは事件ものの記事が多い。天晴れである。

 原宿署へ護送される野田容疑者の車内での写真は、よく撮れている。写真誌の面目躍如。ロッカーなら、国会前で不満を大声で歌えと言いたい。反体制、反原発を訴えている人間が罪を犯したのでは、権力側の思うツボではないか。

 栃木や茨城で降った総雨量が、600ミリを超えたといわれる。文春によれば、多くの自治体は大雨時の浸水ハザードマップを公開しているが、その多くは総雨量589ミリを記録した2000年の東海豪雨を基準に作成しているため、それを超えたら被害はどれくらいになるか計り知れないという。

「鬼怒川の豪雨が首都圏で降れば被害はその比ではありません。利根川氾濫を対象とした政府の試算では、最大で死者六千三百人の被害が出ると予想されています」)(土木学会首都圏低平地災害防災検討会座長・土屋信行氏)

 私の住んでいるのは東京中野区、大久保通り沿い。武蔵野台地に位置する東京西部である。土屋氏は、武蔵野台地には神田川や善福寺川などの中小河川が数多くあり、台地を削って流れているため勾配が急だから、短時間で水位が上がると言っている。

 中野のほかには杉並、三鷹、武蔵野市がゲリラ豪雨に注意が必要だそうだ。私の家は青梅街道と早稲田通りの谷間にある。そのためだろう、小学校は「谷戸小学校」という。

 子どもの頃は、台風が来るとすぐ近くの桃園川があふれ、床下浸水は何度も経験している。今はその川が暗渠になり、歩道になっているからわからないが、ゲリラ豪雨があれば間違いなく氾濫するだろう。

 先日早朝、震度4の揺れの大きい地震があった。70年間、さほど大きな天変地異もなくきた東京だが、そろそろという予感がある。

 今度の世紀末を思わせる映像の中で、唯一明るい話題になったのは、濁流の中でピクリとも動かず次々に流されてくる家々を受け止め、スクッと建っていた一軒の白い家だった。

 文春によれば、これは旭化成のヘーベルハウスだそうである。鉄骨の枠組みの堅牢な造りで、阪神・淡路大震災のときも7棟あるヘーベルハウスは健全な姿で立ち続けていて、写真誌にもその姿が掲載されたそうだ。確かに、ほかの〇〇ハウスより頑丈そうだが、高いのだろうね。

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