フジテレビに続いて日本テレビも“終了のお知らせ”!?『高校生クイズ』パクリ騒動の裏側
#日本テレビ
9月11日に放送された『高校生クイズ』(日本テレビ系)の内容が波紋を呼んでいる。今年の高校生クイズは、2人1組のペアが、アメリカ大陸を横断しながらクイズを勝ち抜き、ニューヨークで決勝に挑むものだ。
この内容が、往年の日テレ名物企画である『アメリカ横断ウルトラクイズ』に酷似していると話題になっている。ネット上では「思い切りパクリじゃん」「フジに続き、日テレ終了」といった声が聞かれる。
五輪エンブレム問題以降、さまざまな場所で“パクリ”が取り沙汰されるご時世ゆえの話題かもしれないが、この指摘は本末転倒というべきものだろう。
「もともと『高校生クイズ』は、『ウルトラクイズ』の弟分番組として始まりました。『ウルトラクイズ』の参加資格はパスポートを所有する18歳以上の健康な男女というもので、高校生は参加できませんでした。そこで高校生からの要望を受け、“高校生版ウルトラクイズ”として番組が始まった経緯があります。コンセプトが似ているのは当然なんです」(業界関係者)
本家ウルトラクイズは、予算の問題などから1992年にいったん終了。98年に、日本テレビ開局45周年記念として一度復活するものの、最後の放送から20年近くたっている。『高校生クイズ』との関係性を知らないネットユーザーがいても仕方がない。
『高校生クイズ』は83年の開始当初、『ウルトラクイズ』に倣い、“知力、体力、時の運”をコンセプトに打ち出していた。頭の良さだけでなく、体を使った競技も多く取り入れられていた。しかし、徐々に知力の部分が突出し、参加者には全国の進学校が並び、高校レベル以上の難問を解かせる頭脳派の大会となっていった。
頭の良さに驚愕する一方で「百科事典を隅から隅まで暗記していなければ解けない」ような問題が出ることもしばしばである。見る側としては、面白みがないというのも正直な感想だろう。
「頭脳派の大会は2012年で終了し、一昨年はタイ・フランス、昨年からはアメリカを舞台としています。やはりラインナップには進学校が並ぶのですが、人間のキャラクターにスポットを当てた、ドキュメンタリー性を重視したものになりつつありますね」(同)
今後も『高校生クイズ』は、時代に合わせて変化を遂げていきそうだ。
(文=平田宏利)
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