亡霊に未解決事件、秘密駅の存在……北京地下鉄に伝わる都市伝説
#中国 #東アジアニュース
中国に行ったことのある人なら、交通手段として地下鉄を使う人も多いだろう。中でも北京の地下鉄は現在、18の路線総延長440kmと世界有数の規模を持っているが、そこには地元の人でも知らないミステリーが存在しているという。「前瞻網」(9月5日付)などが報じた。
(1)「雍和宮駅」で目撃された幽霊
北京の地下鉄2号線と5号線が通るこの駅で夜勤の駅員によく目撃されるのが、「カゴを運ぶ幽霊」だ。幽霊は、汚れた服を着て、カゴで何かをひたすら運んでいるのだという。恐怖のあまり、辞めてしまう駅員も多いとか。この駅の建設時に事故で亡くなった労働者の亡霊だと指摘する声もある。
(2)地下鉄10号線の死体事件
地下鉄10号線が全線開通する前、線路の安全点検のため、毎日早朝に回送電車を走らせていた。ある朝、線路点検を終えた車両の外側に、血痕のようなものが付着しているのが見つかった。犬の血痕だろうと思った駅員たちが営業終了後に周囲を捜索すると、線路脇に黒い塊を見つけた。犬の死体だと思って近づいてみると、なんと頭部と四肢のない胴体だけの人間の死体だった。監視カメラなどを解析したが、被害者がどのように線路に侵入したのか、また頭部と四肢はどこへ行ったのかなどは結局わからずじまい。地下鉄10号線は今も走り続けている。
(3)地下鉄に乗って異次元に迷い込んだ女性
北京在住のAさんは、いつも地下鉄1号線に乗り、復興門駅で2号線に乗り換えて帰宅する。ある日、彼女はいつものように1号線に乗車した。復興門駅に到着し、乗り換えようとするが、なぜか2号線の乗り場が見つからなかったという。不思議に思いながら1号線で建国門駅まで行き、再び2号線に乗り換えることにした。しかし建国門駅に差し掛かっても駅に停車せず、通過してしまった。怖くなった彼女は次の停車駅で電車を降り、地上に上がって自宅方向に向かうバスに乗った。しかし、ここでも違和感を覚えた。バスの乗客は言葉を発さず、まるで軍人のように背中を真っすぐに伸ばして座っている。バスの外にはほとんど人がおらず、異様な雰囲気だったというのだ。怖くなった彼女は見知らぬバス停で下車したが、周りに人や車もなく、あまりの不安から泣きだしてしまったという。しばらくすると、ここ数十年、北京では見かけなくなった黄色いパン屋の車が通りかかり、運転手から「自宅まで乗せていってあげよう」と声をかけられた。わらにもすがる思いでこの車に乗り込み、なんとか自宅近くまで帰ってくることができたという。その後、調べたところ、各駅停車であるはずの北京の地下鉄で電車が駅を通過することや、復興門駅の2号線の出入り口が消失していたという事実はもちろんなかったという。
北京の地下鉄に関する怪談に、中国SNS上ではネットユーザーから冷ややかな声が多く寄せられていた。
「抗日ネタがなくなったら、今度は幽霊ネタか! 誰が信じるんだよ!」
「中国のメディアもこんな話を堂々と掲載するなんて、本当にレベルが下がったよ」
「電車を使わずにタクシーで帰れってか? タクシー業者と結託して、こんな記事書いたのか(笑)」
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